「ラッパーとしてのデビュー戦も見に行ったんですが、金網デスマッチみたいなガチの雰囲気で。ほとんど初心者なのによく出場するなあと感心しました」
ラップに対する真摯な取り組み方に唸らされる。そのとき、列車が走る音が聞こえた。窓から覗くと新幹線。目線の高さにレールがあるのだ。
ノセレーナさんに、最近楽しかったことを教えてもらった。
「銀座のナイルレストランが好きすぎて、去年、オーナーさんの誕生パーティーに参加したんです。ドレスコードが『派手』だったので、友達とピカソの『泣く女』の扮装をしました」
そんなノセレーナさんが一番好きなお酒はビール。
「あとは、大学生の頃から
乾杯の瞬間を『写ルンです』で撮り続けています。開始のための儀式なのに、それ自体で完結しているのが面白いと思って」
さらに、
「人の話を聞かないメンバーが集まって人の話を聞きに行く」というインタビュー連載も最近開始した。
ここでお代わり。ノセレーナさんがお勧めするビールを注文した。
ビールはもちろんだが、隣に添えられたカブの酢漬けのようなものが感動的に美味しい。
「福島の農家から仕入れた桃で作ったピクルスです。あ、チョコレートを買ってきたので盛り付けを変えましょうか」
おお、桃だったとは。
ちなみに、ノセレーナさんは高校時代にモスバーガーでアルバイトをしていたそうだ。しかし、あまりシフトに入らなかったため、バーガーを作らせてもらえず、主にチラシを折る担当だったという話も面白かった。
そうこうするうちに、彼女の知り合いが続々とやってくる。肝が座っているだけでなく、人望も厚いようだ。さて、席を空けないと。お会計をお願いします。
読者へのメッセージも書いてホシーな。
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