若き豊臣秀吉が、仕えていた織田信長の草履を懐で温めて信頼を得た。話の真偽はさておき、「心遣い」が人の人生を左右する良きエピソードとして知られている。
その現代版ともいえるブーツを手掛けたのはジミー チュウだ。クロコ調エンボスレザーと撥水バケッタレザーのコンビ、そしてネイビーの撥水ヌバックと、上質で都会的なトレッキングブーツに仕上がっている。
このインソールが優れモノで、まずUSBで充電。そうすることで、長時間の外出などで足が冷えたときに、スマホの専用アプリの操作で25〜45℃の範囲内でピピッと温度調整できるのだ。
ヒート機能は最長8時間。こやつの名は「ボイジャー」、冬こそ頼もしいヤツなので何卒願い申し上げ奉り候。
鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング