このところ毎月のように登場している、子供のプログラミング教育に役立つとされる知育ガジェットたち。レベルや価格も幅広いため、どれから手を付ければ良いか迷っている親も多いだろう。
そこで紹介したいのが、NTTドコモとイーフロー、インフォディオの合同プロジェクトで生まれたプログラミング教育用ダンボールロボット「embot(エンボット)」(4800円/送料別)。価格や見た目以上に“本格的”な学習ができる、大人にも役立つアイテムだ。
いかにも教材然とした佇まいが、むしろ魅力的な「エンボット」
2020年から始まる、小学校でのプログラミング教育必修化に向け、すでに数多くリリースされている、プログラムの基礎を学ぶための知育ガジェット。比較的後発の部類に入る「エンボット」だが、それだけに約5000円というこなれた価格を含め、他の製品とは一味違う特徴を数多く備えている。
第一の特徴となるのは、家庭向けとしてだけでなく、学校や地域コミュニティなどで行われるプログラミング教室での活用を想定している点だろう。
パッケージを開けてみればわかるが、ロボット本体の素材となる段ボールや電子系パーツのデザインや質感も、いかにも教材といった印象。同種の知育ガジェットに比べややそっけない感じもするが、オッサン世代としては少年時代に親しんだ学習雑誌の付録を彷彿させるところもあり、むしろ知的好奇心をくすぐられてしまった。
ロボットを組み立てる工作の過程だけでも十分に楽しめる
ロボットの組み立ては、ゆっくりと取り組んでも、30分~40分くらいで完了する。
一部に糊付けが必要な工程もあるが、基本的には段ボールシートからパーツをくり抜き、パーツに印刷されたマークの指示に従い折りたたんだりはめ込んだりするだけなので、親子で一緒に組み立てれば、大きく躓くことはないだろう。
完成した「エンボット」は、全高約15cm。ロボットというよりは、マスコットのような見た目で置物としてもキュートだ。
ここまででも工作としてかなり楽しめたが、本番はこれから。さっそくロボットを動かすためのプログラミング手順を体験してみよう。
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