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クリニック経営は挑戦でありながら、集大成

エンタメ業界やメディア業界で長く経営に携わったからこそ、医療業界に踏み込むほどに、そのマーケティング力や経営力は生かせると水上さんは気がついた。
「依頼されてやるからには、これまでの集大成として経営経験を活かして、結果を出さなきゃいけない、と思いました」。
経営の経験値を蓄えているからこそ50代に入ってもチャレンジできる。事実、結果も目に見える形で出始めている。
「ビジネスのベースは基本的に一緒で、そこに知識や体験が肉付けされていくと思っています。大事なのは圧倒的に他の人より努力すること。そして最後はやっぱり勝ちたいという執念を持つことですね。それが自分にムチを打ってくれる。“必達事項”をどこに定め、具体的にどうすべきかを常に考えて行動すればいいんです」。
水上さんは、努力して当たり前と語る。それで、実を結ぶとは限らない。運や時代の流れもあるし、努力が必ず報われるわけではないからだ。
「それでも結果を出そうとする。その努力と経営経験、知恵と発想力、スピードがポイントだと常に考えています」。
そんな水上さんに現在の“必達事項”を聞いた。
「クリニックとしては皆様のお陰でいいスタートが切れたので、患者さん一人ひとりにこれまで通り本気で接していく。その積み重ねで評判が広がって、来年には関東有数の耳鼻咽喉科にしたいですね」。
エンタメ業界の変革に携わった水上さん、今度は医療業界でも好発進をしている。まだまだ彼の挑戦への熱は冷めそうにない。
藤野ゆり(清談社)=取材・文 澤田聖司=撮影


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