頻繁に使うものは上にして、移動中も荷物を取り出せるように
また、アイテムの収納場所にもしっかりとこだわりが。部屋についてからしか使わないアイテムは下部に、移動中にバックを開けて取り出す可能性のあるものは上部に収納。開けたときに中身が見えて嫌なものは、別の大きな袋にいれて隠すようにしているそう。これなら、とっさのときにも素早くキャリーから荷物を取り出すことができる。
トップのジッパーポーチは、財布やカード、充電器といった小物が入るので、移動中のサブバッグいらずなのも、荷物のスリム化に一役買っている。
インナーポケットが役に立つ、ガジェット収納用ポーチ
中にはワックスやコンタクトと合わせて、コードやカードリーダーなどのガジェットを収納。こちらもアウトドア好きにはおなじみ、ポーラーのスモールポーチだが、小さいサイズながらインナーポーチも付く優れもの。小さなカード類や短めのコードは特になくしやすいため、ポーチに付いた小分けできるポケットを活用すれば、忘れ物・なくし物防止になるのだ。
また、これら最低限必要なものは急な出張で泊まりも対応できるように、いつもポーチに入れて持ち歩いているそう。
海外出張の必需品、アダプターでひとまとめ
フォトグラファーは、カメラ本体に取り付けるバッテリーをはじめ、パソコンなど仕事中に使用するガジェットが多い。そのため、コンセントやバッテリーをひとつにまとめておき、コンセントのある場所でいつでも充電できるようにスタンバイ。
しかも、アダプターと充電器を一緒にしておくことで、使う場合はこのポーチだけを取り出せばOKと導線もカンペキ!
中身が見えるクリア素材で、探す手間を省く
ガジェットをまとめたものとサイズ違いのポーチには、薬やケアアイテムを収納。こうしたアイテムはサイズが小さく、ポーチの中をゴソゴソ探しがち。しかし透明ポーチの優秀なところは、ジップを開ける前から取り出すアイテムを見つけられる点だろう。
左下に見えるのは、コスアールエックスのワンステップ オリジナルクリアパッドで、これひとつでスキンケアが完了する、韓国では大人気のもの。オールインワンアイテムも、荷物を減らすためにぜひ取り入れたい。
中身がわかる圧縮袋で、隙間なく収納
パッキングした後に、行方不明のアイテムを探すハメになるのがすごく嫌だという山崎さん。衣類は圧縮袋を使い、細かく分けて収納しているそう。一つひとつ中身が見える状態になるので、着替えもすぐ見つけやすいとか。濡れてしまった衣類も躊躇なく持ち運べるので、プライベートで行くアウトドアシーンでも大活躍している。
また、圧縮された板状になるため隙間なく収納できるのも無駄のないパッキングの秘訣だ。着替えはホテルでしか使わないため、いつも下のほうに収納。
荷物の迷子は小分けにするだけで解消!
出張族にありがちな“荷物の迷子”。透明なポーチや袋に入れ、中に何が入っているものを見やすくすることも重要だ。
しかし、小分けにすれば“何がどこに”入っているのか自分の中で把握しやすくなる。「充電器はあのポーチに入れた」などとわかっていればポーチを見つけるだけでOK。しかもアイテムごとにポーチを決めていれば「ここにはアダプターを入れているのに」と忘れ物防止にも繋がる。
これらを踏まえるだけで荷物を探す無駄な時間や、無駄に同じものを買うなんてことも解消されるのだから、年末年始で帰省や旅行を計画している人にとっては、試して損はないテクニックと言えるだろう。
金光照子=取材・文