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360度ガラス張り。安らぎと非日常の融合したアーティスティックな別荘

武井誠+鍋島千恵/TNA(www.tna-arch.com

続いて訪れたのは、2015年に建築学会賞も受賞した建築ユニット「TNA」の手掛けた話題作。この別荘目当てに訪れる外国人観光客もいるほどで、360度ガラス張りになったアーティスティックなデザインに目を奪われる。

中に入ると、その臨場感に驚く。周囲の木々をわずか3本しか伐採せずに建てているそうで、さながら森のなかにいるかのような錯覚を覚える。寝室もバスルームもガラス張りで、天井高は4m。薪ストーブやキッチンも最小限のスペースに抑えられているため、のびのびと開放的に生活できる。
森の安らぎと刺激的な非日常。それらの融合したユニークな別荘は、週末ライフを大きく盛り上げてくれそうだ。

貸別荘02
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別荘までの道標となる灯り
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これほど緑を感じながら眠る経験はほかにない
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体だけでなく心も洗い流される最高のロケーション
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ほのかな照明の下で、深い椅子に身を委ねたい
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ファミリーからカップル、シニア層まで
「誰でも楽しめる」という強み

「日単位での利用なら、最も多いのは30代〜40代のファミリー層。とくに小さいお子様連れの方にとっては、周囲に気を使わず、キッチンで離乳食なども作れる貸別荘は便利なのだと思います。そのほか、別荘購入をお考えの方や、非日常な体験を求めて特別な日に訪れる若いカップルも多いですよ」。
別荘購入やタイムシェア別荘と異なり、利用者の属性は本当にバラバラなようだ。お手軽に利用できることから、さまざまな貸別荘をはしごするリピーターもいるという。一方で月単位になると、“本格派”な使い方も目立ってくる。
「月単位の場合、別荘購入を見据えた“お試し”を兼ねて利用する人も増えます。なかには夏季に別荘を借りて、妻と子供は別荘暮らしで旦那さんは週末だけ軽井沢、なんてスタイルを楽しまれている人もいますね」。
そんな“お試し”で貸別荘を利用する場合、どんなポイントに注意すればいいのだろう。岩丸さんは、不動産屋目線でのアドバイスも送ってくれた。
「さまざまな貸別荘を試して、『エリア』と『建物』の好みを探してみてください。軽井沢ではエリアごとに景色や利便性、おまけに天候まで違うので、実際に生活して順応できるかは重要です。また、建物もモダンなタイプから山小屋のようなタイプまで豊富なので、ご自身の使い方やライフスタイルにハマる設備とデザインを見つけましょう」。
ひと握りの人にしか許されなかった別荘暮らしという夢を、まさに誰でも楽しめる貸別荘。ホテル代わりに使ってもいいし、別荘購入を見据えたお試しに使ってもいい。あくまでもオーナーの所有物なので丁寧に使うことは忘れずに、思い思いの別荘ライフを満喫してみてはいかがだろうか。
 
澤田聖司=撮影 佐藤宇紘=取材・文
【取材協力】
株式会社ARICA
http://vr.aricajapan.com/index.html



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