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2018.12.24

ファッション

そう、ダウンウェアは最高の街着で、最高の仕事着だ!

軽くて、暖かくて、動きやすい。アウトドアブランドが手掛けるダウンは、実は冬のビジネスアウターにおける必要条件を完璧に満たす服なのだと気付いてしまった。もちろん実際にはもう少し細かいリクエストがある。
まずはその色。黒、グレー、ベージュといったビジネスのドレスコードにマッチする落ち着いたカラーであること。そして見た目は、やはりできるだけシンプルなほうがベターだ。ダウンパックのステッチが表に出ない処理のもの、ワッペンや刺繍などが目立たないもの、フードにファーがないもの、あるいはファー付きであっても取り外し可能なもの、などなど。
そんな条件をクリアするダウンウェアをピックアップ。最高の仕事着=ダウンを纏って街へ。例年以上に、アクティブな冬を過ごせるに違いない。
 

「ダウンウェア」の有無が2人のビジネスマンの明暗を分けた?


これは、年の瀬、取引先とクライアントへの挨拶回りのワンシーン。この冬一番の冷え込みになると言われていながら、「スーツ姿って結構暖かいのよ。それに、俺って結構寒さに強いから」と高を括ってノーコートで出勤した自称“健康優良中年”こと、ミウラ・マーシー(左・47歳)。なんだか、険しい表情。昨日の忘年会の酒が残っているわけではないようだ。
その部下で、スマートな仕事運びが頼りになるワタナベ・タケシ(右・36歳)は、余裕綽々の笑顔で街を闊歩する。そう、2人の違いは一目瞭然。コートの有無である。しかも、ワタナベくんのそれ、見るからに暖かそうじゃないですか。
そこで、最高の街着であり仕事でもバッチリ使える、ダウンウェアを紹介。マーシーくんも、カラダを壊す前に、対処しなさいな。
 

ビジネスパーソンを寒さから守る高機能ダウンウェア

左●ダウンジャケット8万8000円/ウールリッチ(ウールリッチ 青山店 03-6712-5026)、スーツ7万2000円、シャツ1万3000円/ともにユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 03-5772-5501)、靴4万6000円/ビームス F、タイ1万6000円/フランコバッシ(ともにビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623)、バッグ9500円/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン 0120-307-560) 右●ダウンジャケット9万円/アークテリクス(アークテリクス/アメア スポーツ ジャパン 03-6631-0833)、スーツ10万円/ブリッラ ペル イル グスト、シャツ2万9000円/バルバ、靴7万9000円/クロケット&ジョーンズ、タイ1万8000円/ルイジ ボレッリ(すべてビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623)、バッグ1万8500円/ビーミング by ビームス(ビーミング ライフストア by ビームス アーバンドック ららぽーと豊洲店 03-3532-3100)
左●1830年創業の米老舗ブランド、ウールリッチが手掛けたダウン。本来ファー付きだが、取り外せばビジネスシーンにも馴染む見た目に。もちろん機能面は最先端。表地はゴアテックスで、中綿には1891年創業(こちらも老舗)の三重県の羽毛素材メーカー、「河田フェザー」による700フィルパワーのダウンを使用する。
右●最も高い保温性を求められる体幹部と腕には、高品質なヨーロピアングースダウンを使用。一方湿気の溜まりやすい袖口、フード、脇下の中綿には、水分を含んでも保温性をキープするオリジナル素材「コアロフト」を採用する。優れた機能を備えつつ、スーツにもマッチする都会的デザインに仕上げた1着。
 

仕事で着られるアウドドアブランドのダウン考察

ダウンコート26万7000円/ムーレー(ムーレー 銀座店 03-6228-6041)、スーツ7万2000円、シャツ2万5000円、タイ1万4000円/すべてユナイテッドアローズ、靴6万6000円/カルミナ(ともにユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 03-5772-5501)
マットな質感とジャケットの着丈を隠すセミロング丈
表地はしっとりと柔らかな手触りのウール×カシミヤ素材。中綿には最高品質のホワイトグースダウンを使用する。スマートな印象を与えるスタンドカラーで、その内側には極上の肌触りをもたらすラビットファーが施されているという手の込んだ作り。イタリアブランドらしい、洒脱なデザイン&ディテールを備えたダウンコートだ。
Point 1 光沢のシェル素材よりも、やはりウールライクな見た目のほうがビジネス向きである。絶対に。
Point 2 もうひとつのポイントは着丈。中に着ているジャケットの裾がはみ出さない、長めの着丈がマストだ。
 
9万8000円/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 03-5772-5501
「ピレネックス フォー ユナイテッドアローズ」
 仏ピレネー山脈の麓の街、サン・セベで創業したピレネックス。こちらは左袖のワッペンの色をトリコロールからオールブラックに変更した別注モデルだ。肩回りや腕は、ジャケットの上から着てもストレスを感じさせない立体的なパターンを採用。付属のラクーンファーを取り外せば、ビジネス向きダウンとして十分な活躍を果たしてくれるはず。
 
7万2000円/ピルグリム サーフ+サプライ 03-5459-1690
「ザ・ノース・フェイス パープル レーベル フォー ピルグリム サーフ+サプライ」
アウトドアらしいコヨーテカラーは、実はビジネスにも対応してくれる色だ。耐久性とマットな質感が魅力の「65/35ベイヘッドクロス」の表地と、優れた保温性を誇る「光電子ダウン」の中綿を備えたモデルをベースに、着丈をやや短くリサイズした別注モデル。颯爽としたイメージに仕上がっている。フードには本来ファーが付くが、外せばよりビジネス向きの顔になると思う。
 
6万4000円/アークテリクス/アメア スポーツ ジャパン 03-6631-0833
「アークテリクス」
左胸と両腰には大きめのポケットが備わっているが、見た目は実にすっきり。「ビジネスパーソンが欲しい」スタイリッシュさを見事に獲得したフード付きダウンコートだ。防水、防風性としなやかな感触を併せ持つゴアテックスの生地と、独自の中綿素材「コアロフト」とのコンビネーション。かさばりを抑えつつパーフェクトな暖かさを約束してくれる。
 
清水写真事務所=写真 荒木大輔=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 増田海治郎、加瀬友重、今野 壘=文


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