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自然の摂理を肌で感じる。四季折々の豊富なイベント

こうした取り組みのひとつとして始まったのが、自然とのふれあいを体験できる子供向けのイベントだ。
春は火山学者と山歩きをしたり、3万坪の敷地で宝探しをしたりとアクティブに。夏には水鉄砲でチーム戦を繰り広げる「ウォーターバトル」、秋にはジャック・オ・ランタンを手作りするハロウィンイベントなどを楽しめる。冬もクリスマスリースづくりや、雪原をスノーシューで歩く「しろくま散歩」など目白押しだ。
7〜8月にかけて行われた「ウォーターバトル」。
秋のビックイベント「カントリーフェスタ」の閉会式の様子。
毎年、雪上での運動会も行われる。(冬のビックイベント「ホワイトフェスタ」の様子)
もちろん、大人が楽しめるイベントもある。時には大勢でキャンプファイヤーを囲み、時には囲炉裏でバーを開く。キャンプ場の宿泊客はもちろんのこと、ほかの宿泊地からイベントだけ参加することも可能だ。
取材班が訪れたときに、ちょうど開催されていたのは、独自の生態系を持つ「押切端の森」で自然体験活動に挑戦する「SGおしぎっぱ隊」。参加できるのは子供だけで、「自分の身は自分で守らなくてはならない」という自然界の原則に従っている。
この日のテーマは「秋の生きものの暮らしを覗く」というもの。目を引いたのは、森のなかでの一風変わった“かくれんぼ”だ。一方のグループは迷彩の衣装をまとって茂みに潜み、もう一方のグループがそれを見つけ出す。スタッフからは「虫や動物の気持ちになってみよう」とユニークな呼びかけ。

和気藹々とした雰囲気で、森を散策する一同。子供たちは初対面だが、すぐに打ち解けてしまったようだ。

時に悩み、時に笑顔を弾けさせながら、自らの頭と足で隠れた仲間を探していく。やがて目ざとく、1人の子供を発見した。ワッと歓声が上がる。

しかし、残る1人はさながら忍者。定められたコースを2周、3周とするが、なかなか見つからない。限られたエリアにいるはずなのに、どんなに目を凝らしても輪郭すら伺えないのだ。迷彩服ひとつで、こんなに隠れられるものなのか……!

スタッフのヒントをきっかけに、ついに発見。幾人もの目を欺いた男の子は、得意げにニカッと笑ってみせた。自然体験であり、成功体験でもある。これは確かに大きな学びだ。


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