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ここまで行き届くサービス。所有とは“ラクさ”が違う


タイムシェア別荘の魅力は安さだけでなく、優れたサービスにもある。綺麗に刈り揃えられた庭を見れば、それは一目瞭然だ。
「利用費や維持管理費には、水道光熱費のほか、滞在前後の清掃や庭のお手入れ、ベッドメイク、リネンクリーニングなどのサービス料金も含まれています。別荘を持ち、建物や庭を綺麗に維持しようと思ったら、業者への委託などで年間150万〜200万円はかかるもの。タイムシェア別荘では、それもオーナー同士で均等に負担するということです」。
確かに、せっかくのバケーションで別荘に訪れたのに、初日は清掃で終わってしまった……なんて話は枚挙に暇がない。
「まさにホテル感覚で、あらゆる設備を“使いっぱなし”のまま帰ってOKです。備えつけの大型バーベキューコンロや、提携しているケータリングサービスなどもご自由にお使いください。そのほか、経年劣化による修繕費も維持管理費に含まれているので、いつ訪れても新築に近い状態のまま別荘ライフを楽しめますよ」。
 

利用者はバラエティ豊か。平日休み組との相性がいい

しかし、いくら格安でも高額な買い物には変わりない。検討するためのヒントとして、実際にどんな人が利用しているのかは知っておきたいところ。
「企業の部課長クラスもいれば、自営業の方もいます。クルマを買い替えるくらいの費用感なので、本当にバラエティ豊かですね。年代として多いのは定年後の60代、次いで30代後半から50代前半にかけて。子供に自然を触れさせたいからと、小さな子連れの家庭もよく購入されます」。
懐のゆとりは求められるが、遠すぎる話でもなさそうだ。なかにはタイムシェア別荘と親和性の高い層もいるとか。
「平日でも利用できる自営業や定年後の方なら、フリーの8日間をかなり自由に活用できます。夏の混雑時を避けて、4月の芽吹きや11月の紅葉シーズンに連泊される人も多いですよ。逆に、個人院を経営している医師の方など、あまり休みを取れない人は利用しづらい場面も出てくるかもしれません」。
人のタイプこそ十人十色だが、別荘での過ごし方は不思議と似通ったものになるという。
「親族や友人2〜3世帯で集まって、軽井沢をぶらりと散策したあと、夕食にバーベキューを楽しむ。これは鉄板ですよね。最近はペット需要も増していて、軽井沢にはペット可のホテルはあるものの、部屋数はかなり少ない。庭先でのびのびと駆け回る子供やペットを見守るのも、人気の過ごし方のひとつです」。
かつて荒唐無稽だった夢との距離は、時代の進化とともに縮みつつある。憧れの別荘ライフを安く合理的に実現するなら、タイムシェア別荘は有力な候補になるかもしれない。
佐藤宇紘=取材・文 澤田聖司=撮影


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