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複数人で別荘を買って、宿泊可能日数を分配


「タイムシェア別荘は、別荘を複数のオーナーでシェアするサービスです。別荘を“借りる”サービスとは異なり、オーナーとして土地や建物の所有権を得られます。通常、軽井沢の一等地にハイグレードな別荘を建てるなら、費用は億単位。それを複数のオーナーで負担しあい、一人当たりのコストを数百万円に抑えたのがタイムシェア別荘です」。
例えば、先ほどの物件は790万円で購入できる。笹沢建設には、よりリーズナブルな200万円台の物件、逆によりリッチな800万円代の物件も。このほか、利用ごとに1万〜2万円ほどの利用費と、毎月1万5000円ほどの維持管理費がかかる。
また、シェアといっても複数の世帯で共同生活を送るわけではなく、年間の宿泊可能日数をオーナーへと均等に割り振る仕組み。今回の物件でいえば、25人のオーナーそれぞれが14日間の宿泊可能日を与えられている。しかし、この14日間という日数、なんとなく物足りなく思えるが……。
「実は、別荘購入者の平均利用日数は年間25日ほどです。残りの340日は使われていない状態で、これは非常にもったいない。タイムシェア別荘なら、実際に利用する日数分の価値だけを無駄なく購入できるのです」。
なるほど。さらにこの14日間には、細かい取り決めもあるという。
「14日間の内訳は、年ごとに決められた宿泊日を与えられる6日間と、ホテル感覚で自由に予約できる8日間に分けられます。前者は7〜8月の夏季期間に2日間、それに加えてGWや年末年始などのタイミングで2日間ずつ割り振られる仕組みです。後者はウェブ上のカレンダーから先着順で予約できるため、ほかのオーナーのいない平日を狙って大型連泊をする人もいますね」。
ちなみに、土地と建物の所有権を得られるため、のちのちの売却も可能だ。もちろん「新オーナーもタイムシェア別荘を利用する」という条件つきだが、これも別荘を借りるサービスにはないメリットと言えるだろう。


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