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「COFFEE HUNTERS ドイ トゥン」


最後に紹介してくれたのは、タイで栽培されたコーヒー「ドイ トゥン」。とにかく個性的な味わいで、一口すすると衝撃を受けた。
中国茶か、あるいは蜂蜜を入れた紅茶か。そんな一種独特な風味に、あっという間に魅了される。ハーブのような不思議な香りは、口の中にいつまでも居座った。上品さとともに、珍味に触れる面白さも感じる。
「それこそが、まさにテロワールです」と中條さん。
テロワール。主にワインの世界でよく使われる言葉で、土地の特性による味わいを指す。コーヒーも同じだ。土地ごとの気候や標高、陽当たりはもちろん、土に含まれるミネラルや水質の違いによっても味は変わる。ドイ トゥンの独特さは、タイのテロワールなのだ。
さらにドイ トゥンは、タイの少数民族がアヘン栽培から脱却し、コーヒーで自活の道を歩み始めるきっかけとなったサステイナブルなコーヒーである。
「ゴールデン・トライアングルと呼ばれたタイ北部の地域では、少数民族がアヘン栽培で生計を立てていました。貧しい人々を助けるため設立された王室メーファールアン財団は、1988年「ドイトゥン・プ ロジェクト」を始動し、コーヒー栽培も開始します。2014年から Jose. 川島 良彰がコーヒー事業のサポートを依頼され、コーヒーの栽培技術指導をして年々品質が向上し、自信を持ってご紹介できるコーヒーが出来上がりました」。
少数民族出身の財団の農事普及員たちは、川島さんから授かった技術をそれぞれの村に持ち帰り、部族の言葉で指導しているそうだ。この一杯には、タイの希望と農園の努力が詰まっている。
「ドイ トゥン」は2018年11月下旬からオンラインショップ、ミカフェート一部店舗で販売。 http://shop.mi-cafeto.com/
 

自分に合ったテロワールを探す「ハンターシリーズ」

さて、今回は3つ、中條さんがおすすめする商品を紹介してもらったが、これらはあくまでも一例。ミカフェートでは品質のピラミッドを設けており、コーヒーのグレードを6段階に分け、バリエーション豊かに展開している。別の銘柄も飲んでみたければ、ぜひドイ トゥンと同じグレードの「COFFEE HUNTERS」シリーズを攻めてほしい。豆をペットボトルに封入したお洒落なパッケージが目印だ。

「コーヒーハンターの名を冠したこのシリーズは、市場に紹介されていない珍しい品種や独自の栽培、精選方法で品質を高めている農園のコーヒーをラインナップしています。コーヒー通の間では、限られた地域から採れた豆だけを使う『シングルオリジン』が人気ですが、私たちはより踏み込んでシングルエステート(農園)、シングルカルティバ(品種)までこだわっています」。
無数の選択肢のなかから、自分の舌にドンピシャの一本を探す。気分はさながらコーヒーハンターだ。襟を正して飲むのもいいが、やはりオッサンのレジャーならそんなロマンも求めたい。
「コーヒーの感想は、ぜひミカフェートのスタッフにも教えてください。『エル サルバドルのブエノス アイレス農園のコーヒーがお客さまのお好みに合うかもしれません』とか『少しハーブの香りを楽しめるコーヒーですね』とか、ちょっぴりマニアックなコーヒー談義に花を咲かせましょう。もちろんプロの視点からアドバイスさせていただきます。いつでもお待ちしております」。
コーヒーの世界は広い。全く知らない味と巡り合うチャンスは、無限に広がっている。最高の味と出会いたいなら、ぜひミカフェートこだわりのコーヒー豆を手に取ってみてほしい。
 
【取材協力】
BARNEYS CAFE BY MI CAFETO PREMIER
住所:東京都港区六本木7-7-7 バーニーズ ニューヨーク六本木店2F
営業時間:月~木・日 11:00~20:00/金・土 11:00~20:30
定休日:不定休
【問い合わせ先】
バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター
0120-137-007
衣装協力=バーニーズ ニューヨーク
林 和也=撮影 佐藤宇紘=取材・文


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