OCEANS

SHARE

大手商社から脱サラ。34歳でフリーのDJに

もともと洋服が好きだったこともあり、仕事は順調だった。店長を任されるまでになり、その後、大手商社に転職。アウトドアブランドのPRを任された。しかし忙しいサラリーマン生活のなかでも、DJは常に、河合さんの生活の一部だった。
「会社に大きなレコードバッグを持っていって、退社したらそのままクラブへ行き、DJをしていました。週末もDJばかりやっていましたね。当時は趣味の一環ではあったけど、20歳で始めてからターンテーブルから離れていた時期ってほとんどないと思う」。
しかし、30代前半となり、社会の仕組みがある程度理解できたうえで、今後の人生をどう生きていくべきかを真剣に考えた結果、大学卒業時に思い描いていたプロのDJへの夢が湧き上がってきたという。仕事か、DJか、人生の選択に悩んだ結果、社会人になって8年、河合さんは34歳で、DJ一本で生きていくことを決意する。
「まだ妻と結婚して4年とかで、茅ヶ崎に一戸建てを購入したばかりの頃だったので、説得するのは時間がかかりました。周りからもクレイジーすぎると言われて、心配をかけましたね」。
現在はヨガインストラクターとして河合さんのDJイベントに同行することもあるという妻。最初は反対していたものの、今はすっかり応援してくれているという。そんな妻の存在も河合さんの支えになっているようだ。


3/3

次の記事を読み込んでいます。