「黒」。とかくワイルドな印象を持たれがちな色だが、素材選び、アイテム選びで、品良くマイルドに装うことも可能だ。
例えば、モコモコにしてエコ精神を纏えるフェイクファーコートや、艶があるけど丸っこく見えるレザーダウンが代表格。新鮮味を求めるなら、まろやかな黒を推奨する次第。
「ディースクエアード」
コート19万9000円、ニット11万1000円、パンツ7万1000円/すべてディースクエアード 東京 03-3573-5731今、モード界にも倫理的な観点から「リアルファー・フリー」の動きが徐々に出始めており、多くのブランドが賛同している。そんな時代の潮流を牽引するのは、さすがのディースクエアード。
アクリルとポリエステルにヴァージンウールを混紡し、モコモコとしてファーライクな表情を生み出す技術も見どころありだ。ビッグシルエットのミリタリー調に仕上げつつ、この素材感ゆえ見た目はどこかマイルド。ルックスも背景も「優しい」コートといえるだろう。
左●「アヴィレックス」
中●「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル」
右●「インターナショナルギャラリー ビームス」
左●6万9000円/アヴィレックス 新宿 03-5367-2013、中●12万8000円/ナナミカ マウンテン 03-5728-3266、右●16万円/インターナショナルギャラリー ビームス 03-3470-3948革ジャンもいいけれど、そこまでの武骨さは不要。少し男らしく、可愛らしく、ラグジュアリーにキマるのが黒レザーダウンなのです。
芹澤信次=写真(人物)、清水健吾、高橋絵里奈=写真(ともに静物) 星 光彦=スタイリング AMANO=ヘアメイク 髙村将司、いくら直幸=文 長谷川茂雄=編集