オーシャンズゆかりのモデルたちはどんな余暇を過ごしてる? 彼らの普段見えない部分を取材する企画の一人目は、俳優としても引っ張りだこの平山祐介さん。“本の虫”としても知られる彼に聞いた、オーシャンズ読者が絶対にハマる推薦図書とは?
撮影のちょっとした空き時間でも文庫本を開き、静かに没頭する。そんな読書家・平山祐介の姿は、ロケ現場で一緒になったスタッフであれば見慣れた光景だ。
読書は、間違いなく平山祐介という男を形成した欠かせない要素のひとつ。つまり、このカッコいい男の本質を知るには、彼の“読書愛”に迫らなければならない。ということで、ユースケさんに4時間にも及ぶロングインタビューを敢行。
初回は「平山祐介の読書ライフ」をテーマに話を聞いた。
──ユースケさんが読書にハマったキッカケは何だったんですか? 平山「実は、子供の頃は全然読書がダメで(苦笑)。ただ、両親が読書家だったから家にはいつも本がありましたね。母親が椎名誠さんのエッセイが好きで、そこからちょっと本に興味を持つようになったのを覚えてます」。
──椎名誠さんが入り口だったんですね。それはいつ頃の話ですか?
平山「高校生くらいかな。どこかの無人島に行った大人たちが焚き火をして、酒飲んで、酔っ払って騒ぐって話。椎名さんのエッセイって、だいたいいつもそうなんだけど(笑)」。
──そうなんですね(笑)
平山「『いいオッサンたちが何やってんだ』って思って、でもそれがなんか面白くて。それに椎名さんはプロレスやボクシングが好きだから、そういう男くさいエピソードも散りばめられている。大学卒業するまでは椎名さん以外は読めなかったですね。他の作家さんの本だとすぐ寝ちゃって……(笑)」。
──意外ですね。社会人になってからはどうですか?
平山「それからは友達に『これ面白いよ』って勧められた本を読んだりしたけど、今でも覚えているのは、パトリシア・コーンウェルの『検屍官』シリーズ。あれは抜群に面白かった!」。
──翻訳ものは読みづらくなかったですか?
平山「それが全然読みづらくなかった。検屍の様子がリアルに描かれていて、ストーリー展開もすごく良くて。検屍官とFBI捜査官の恋愛もあったりね。そこからかな、小説を面白いって思うようになったのは。一気に横山秀夫とか今野敏なんかの警察小説にも手を出し始めました」。
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