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確かにワインを放置すると酸っぱくなりますよね。飲み残したワインが酸っぱくなってしまったこと、皆さんはありませんか。
筆者は、これはてっきりワインが本当に「酢」になってしまったのだと思い込んでいたのですが、これは酢になったというわけではないようですね。単に酸化して酸っぱくなっただけで、いわゆる「ワインビネガー」とは違うそうです。きちんと酢酸菌を加えないと酢にすることは難しいようですね。でもvinegarという単語をみたら、語源は「酸っぱいワイン」だということを思い出してください。
ほかにも、語源として興味深いのが、ワインのラベル。日本語では「ラベル」のほかに、「エチケット」とも呼ばれているのはご存じですか。英語ではwine labelやwine bottle labelと言いますので、このラベルを指す「エチケット」というのはいったいどこから来たのでしょう。
英語のetiquetteという単語の語源を調べてみると、古フランス語のétiquete(札)のようです。これは軍隊や宮廷などで「貼り出された札」のことを指していたそうで、そこに規則や手順などが書かれていたために「礼儀作法、エチケット」という意味になったのだとか。ということは、もともとの「札」の意味が復活して「ラベル」を指すようになったのでしょうか。でも、英語ではetiquetteとは呼ばないので、それでは矛盾が生じてしまいます。
そこで、そもそもの語源であったフランス語のétiquetteという単語を調べてみると、現在でも「札」や「ラベル」の意味で使われていることがわかりました。英語と同じように「エチケット」の意味もあるにはあるようですが、「札」や「ラベル」の意味のほうが使用頻度は高いようです。ということで、ラベルを指す「エチケット」はフランス語から来た外来語でした。

ボージョレ・ヌーボーの味を英語で

今年は、誰かと一緒にボージョレ・ヌーボーを飲む機会があったら、ぜひワインや酢、エチケット(ラベル)の語源を自慢しつつ、ワインの味を英語で言ってみるのはどうでしょう。
ワインの話に使えそうな単語をリストにしてみました。出張などで食事を海外の方と一緒に取るときには、ワインを飲むこともあるのではないでしょうか。そのときにも、これらの単語を覚えておくと便利だと思います。全部暗記するのが難しければ、自分の好きなワインの味だけでも言えるようにしておくといいかもしれませんね。
ワインの味の表現
sweet 甘口の
tannic 渋みのある
dry 辛口の
soft 渋みの少ない
light-bodied 重厚感が少ない
hard 渋すぎる
medium-bodied 重厚感が中程度の
smooth 渋みが少なく飲みやすい
full-bodied 重厚感が強い
rich 甘みが芳醇な
round ほどよい重厚感の
well-balanced バランスのよい
heavy 重厚感が強すぎる
expressive 味や香りが豊かな
acidic 酸味のある
buttery バターのような味の
tart 強い酸味のある
chocolaty チョコのような味の
crispy 心地よい酸味の
corky コルクの香りのする
hollow 果実感のない
earthy 土の香りのする
jammy 渋みがなく果実感の強い
oaky オーク樽の香りのする


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