“じゃないほう”のハワイに、40代が旅に出る理由
正月×芸能人=ハワイ。それに憧れるわけじゃないが、三が日くらい日常から離れて静かに過ごしたい気持ちはよくわかる。ならばいつものオアフではなく「ハワイ島」を目指すがいい。
通称「ビッグアイランド」には、ほかでは味わえないメローな時間が流れているから。そんなハワイ島の魅力を3回にわたってお届け。第1回は「“何もしない”リゾート」の紹介だ。行けない人は、来年に向けた妄想の材料に……。
「マウナケア」から始まったリゾートとしての歴史
ハワイ島の北西部に位置するコハラコースト。かの地は世界有数の大富豪であるロックフェラー・ファミリーの一員、ローレンス・S・ロックフェラー氏によって切り開かれた。
上空から見たマウナケアを有するコハラコーストの美しい砂浜に感銘を受け、「この特別な場所に最高のホテルを建てる」と決心したという。1960年、ハワイ島のリゾートの歴史はこの瞬間から始まった。
それから58年、今、ロックフェラー氏が愛した土地はマウナケアリゾートとして「ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート」と「マウナ ケア ビーチ ホテル」の2つのホテルを構え、世界中の人たちに愛されている。
ここを訪れた感想をひと言で言えば、「何もしたくない」。
時間と波と最高のもてなしに身を任せ、ただゆっくりと過ごす贅沢を教えてくれるリゾートなのだ。
全米1位に選ばれた実績を持つ、心洗われる白砂のビーチ
「ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート」は、今年の6月に約4600万ドル(約51億8000万円)をかけて全面リニューアルを終えたばかり。ハワイ島初の「ウェスティン」ブランドとして今、世界中のリゾートラバーから注目を集めるホテルである。
ホテルの眼前に広がるハプナビーチは、溶岩島であるハワイ島には珍しく天然の美しい白砂が広がる。海水の透明度は高く、かなり沖まで行っても海の底まで見渡せるほどだ。
家族で海水浴やシュノーケリングといったマリンアクティビティを楽しんでもいいし、ビールとお気に入りの文庫本を相棒に、ビーチチェアでまったり過ごすのもいいだろう。
ちなみに、今回宿泊した部屋からビーチまでの所要時間は、歩いて約5分。朝食前には砂浜を散歩している宿泊客も多かった。
目の前に広がるアメリカ有数の美しいビーチは、眺めているだけで心まで洗われる。「ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート」が何もしたくなくなる大きな理由のひとつだ。
おそらく、自分史上最高に寛げる2つのプール
素晴らしいのはビーチだけではない。2つあるプールも最高に寛げるのだ。特に大人専用の「インフィニティプール」は格別。プールに浮かべた水中ソファに横たわり、プカプカと漂いながらハワイのゆっくりと流れる時間を堪能できる。
最高の瞬間は夕暮れ時。雄大なサンセットを望むと、日常でこびり付いた心の垢が消えてなくなるようだ。まさに正月ハワイに打ってつけじゃないか。
子連れのゲストは親子で入れる「メインプール」を。
プールサイドには、カクテルや軽食が楽しめる「ナウパカ ビーチ グリル」。乾いた喉を潤すなら、ハワイ島のクラフトビール「ロングボード・アイランド・ラガー」(8ドル)がお約束だ。
俺も妻も子供もみんな満足という奇跡
ビーチやプールだけで何もしない時間を過ごせるのはもちろんだが、
三日坊主の壁を乗り越えて日常的に自らを鍛える男たちにとって、ルーティンワークまで「何もしない」では落ち着かない。
そんなアクティブ・オッサンにとって、リゾートでも自分を追い込むことができるジム「ウェスティンワークアウトフィットネススタジオ」はうれしい施設だ。
宿泊者専用の施設はメンテナンスもサービスもウェスティン・クオリティ、しかもNYでも話題のペロトンのフィットネスバイクまで導入されているとあれば……同類の男たちには理解してもらえるはず。
その際、パートナーをほったらかしにするのはもちろんNG。フィットネスワークで汗を流している間は、スパで極上のリラクゼーションを味わってもらおう。
ボディトリートメントを中心にしたスパサービスが受けられる「ハプナ スパ by マンダラ」は、東洋の伝統療法と西洋の科学が融合した、ここにしかない施術が人気。
そして、夫と妻が心と体をほぐす間、もちろん子供にも充実した時間を。
「ウェスティン ファミリー キッズ クラブ」は、半日・終日単位で子供を預けることができる施設。といっても、ただ預けるだけではない。この施設の目的は、ハワイという美しい場所で好奇心をかきたてる新鮮な体験を子供にしてもらうこと。
そのために、洞窟&潮溜まり探検、竹竿での釣り体験、ウクレレレッスン、ハワイアンクラフト体験などのアクティビティを用意。普段はなかなかできない体験を通じて、海外の友達ができちゃったりしてね。
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