若い頃に比べ体型は崩れ、健康診断の数値も気になり始めた。「よし、身体を動かそう」と心に誓うものの三日坊主だけは昔と変わらず 。「スポーツの秋」の今こそ知りたい、三日坊主を卒業するためのスタートアップガイドをどうぞ!
今年こそ20代のころの無駄のない体を取り戻す──元旦の計で誓い、意気込んでランニングシューズを買ったはいいが、あまりの寒さにほどなく撃沈。
これは典型的な三日坊主の姿だが、ここでセレクトするシューズがあまりにカラフルでスポーツ然としたものだと、私服に合わせるわけにもいかず、玄関でホコリをかぶることに。
前回紹介したインナーウェアに続き、今回俎上に載せたのはスポーツ中(ON)でも普段着(OFF)でも履けるランニングシューズ。条件は、①最新のテクノロジーを備えつつ ②スタイリッシュなモノトーン・カラーパレットであること。シティランをクールに仕上げるそんなスニーカーなら、カジュアルな装いにもマッチすること請け合いだ。
前編では黒を基調としたランシューを8選ご紹介! 後編のホワイト系ランシューと比べ、どちらに軍配が上がるか、今こそ“白黒”をつけるときだ。
2つのテクノロジーが融合した、革新的な「ハイブリッドランナー」
NRGYとIGNITEという2つのテクノロジーを掛け合わせた革新的なミッドソールフォームを採用したプーマの「ハイブリッドランナー」。長距離トレーニングに適したクッション性と反発性を具現化した。アッパーは優れたフィット感を生むニットファブリック。ソールサイドのランダムなドットがアクセントに。
ストリートランニング・ブームの火付け役「ピュアブースト ゴー」
ストリートランニングに向けた機能とスタイリッシュなデザインを両立したアディダス「ピュアブースト ゴー」。地面に近く、広めに設計した前足部と強化したヒール構造が飛躍的に安定性を高め、急カーブの足ブレも防ぐ。反発力のあるクッショニングと柔軟性のあるアウトソールで蹴り出しもスムーズ。
雲上を行くような走り心地「クラウド ウォータープルーフ」
“雲の上を走っているよう”と賞賛された世界特許技術 CloudTecで一躍表舞台に躍り出たスイス発のオンはソール周りのデザインも斬新。「クラウド ウォータープルーフ」はその名のとおり100%防水・防風の特殊メッシュを成型した一足だ。シューレースを結ぶ必要のないスピードレーシングシステムなどあらゆるテクノロジーが画期的。
最高のクッション性と分厚いソールに男惚れする「ボンダイ 6」
ロードシューズのラインナップ史上、最も優れたクッション性を実現したホカ オネオネ「ボンダイ 6」。フルEVAミッドソール、通気性に富んだアッパー、そしてメタロッカーテクノロジーによりあらゆる走行シーンで安定したサポートを保証する。オールブラックのそれは精悍な顔つきもたまらない。
ランナーを重力から解放する「UAホバーファントム」
無重力のような履き心地を具現するというクッショニングフォーム、UAホバーを搭載したアンダーアーマーの「UAホバーファントム」。従来のコレクションに比べて反発性で15%、耐久性で40%向上、10%の軽量化も実現した。柔らかく、フィット感に優れ、通気性も備えるスピードフォーム2.0のアッパーも見どころのひとつ。
走行の衝撃の83%をエネルギーへ変換する「ブレイクスルー」
走行時にかかる衝撃の83%をエネルギーへと変換するエバーランを搭載したサッカニー「ブレイクスルー」。フルマラソンの終盤もへこたれることなくクッション性をキープするというからその持続力も驚異的のひと言だ。ほかのクッション材に比べて気温の変動にも強く、季節を問わず頼りになる一足。端正な佇まいも◎。
トレーニングからフルマラソンまでカバーする「フレッシュフォーム・ボンゴv3」
DATA TO DESIGN──まさに機能美を具現したハニカム構造のソールが最適なクッション性と安定性、そしてインパクトを保証するニューバランス「フレッシュフォーム・ボンゴv3」。トレーニングやフィットネスランはもちろん、フルマラソンもサポートするパフォーマンスランニングシューズ。
アクセントのネオンカラーが美しい「ソニック RA MAX」
ネオンイエローがまぶしい「ソニック RA MAX」。走行時の衝撃を吸収し、疲労のリスクを軽減してくれるVibe機能を備えたボトムユニットを搭載。ローリング形状の底面はスムーズな足運びをサポートしてくれる。より遠くまで走りたいランナーのためのシューズだ。
この特集は三日坊主の卒業ガイドではあるが、もし
万が一、いや億が一、またランニングが三日坊主に終わってしまうとしても、ここでピックアップしたシューズであれば玄関でホコリを被ることにはならない。購入をためらう理由はないので、思い切ってゲットすべし!次回は
ホワイトベースのランニングシューズを一挙ご紹介!
高橋絵里奈=写真 柴山陽平=スタイリング 竹川 圭=文