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まるでワイン。コーヒーの楽しみを広げる「テイスティング」

また、昨今はコーヒーの味覚表現も多岐にわたっている。お馴染みの苦味と酸味だけでなく、塩味やエグ味、さらには「ハーブ」「ナッツ」「ベルガモット」のような香りも存在し、コーヒーの世界はひときわ奥深さを増してきた。
「コーヒーの味覚表現は、実はワインと同じくらい豊富。飲む前の香り、口に含んだ第一印象、アフターテイストなど、味わうタイミングもさまざまです。こうした予備知識を調べて、コーヒーのテイスティングに挑戦してみてはいかがでしょうか。ごくごく飲むのも美味しいですが、脳で味を理解しておくだけで、『あ、これはマスカットの香りだ』『ここにナッツがいる』のように味を見つける楽しみも広がりますよ」。
ドトールの豆は代表的な6種類の香り、5種類のロースト、酸味と苦味の強さによってマッピングされている。
ドトールと聞くと、リーズナブルなコーヒーのイメージを持つ人が多いかもしれない。もちろん間違いではないが、それだけではない。そこに並べられた豆たちは、経営努力のなかでコーヒーを深く楽しむために追求した、工夫と熱意の結晶なのだ。
取材・文=佐藤宇紘


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