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2018.10.29

ライフ

“副産物”こそ、僕の人生。40代で新たな価値観を見つけた男のストーリー

連載「37.5歳の人生スナップ」
人生の折り返し地点、自分なりに踠いて生き抜いてきた。しかし、このままでいいのかと立ち止まりたくなることもある。この連載は、ユニークなライフスタイルを選んだ、男たちを描くルポルタージュ。彼らの生活・考えを覗いてみてほしい。生き方のヒントが見つかるはずだ。

「僕の人生のほとんどは、副産物でできている気がする」。
そう言って、豪快に笑うのは、かきぬまこういちさん(45歳)だ。
神奈川県辻堂海浜公園で開催された「THE GREEN GARDEN FESTIVAL 2018」。秋晴れという言葉がぴったりの天候のなか、かきぬまさんは自身が各方面に声をかけてプロデュースしたアクティビティスペースのブースを回っていた。
かきぬまさんは、辻堂を拠点としたアウトドア関連会社「TOP BANANA」の代表を務めている。「農場キャンプ」「ブッシュクラフト体験」などアウトドアシーンにおけるイベントのコーディネートやプロモーションを担当するなど、業務内容は多岐にわたる。
脱サラして「TOP BANANA」を本格的に動かしだしたのは2年前。この会社自体が、冒頭の「副産物」に端を発しているのだというから面白い。「副産物で生きていく」ことを決めたかきぬまさん。寄り道を恐れる人に知ってほしい、彼の人生観を覗いてみよう。


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