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東京並の食文化、そして余所者に対する寛容が軽井沢の魅力

緑に囲まれた、佐々木さんの軽井沢での住居。写真からも素晴らしい環境なのが伝わってくる。
もちろん、地理的な理由だけで軽井沢を選んだわけではない。生活の場としては、“暮らしやすさ”も重要な問題となる。
「“暮らしやすさ”の面で軽井沢が良かったのは、余所者に優しい土地であったこと。別荘地や観光地としての歴史がある場所ですから、田舎にありがちな排他的なチカラが、そもそも働きにくい傾向にあるんです」。
近年、二拠点生活の地として人気の熱海もそうだが、余所者慣れしている土地であることは、拠点選びの重要なポイントとなるようだ。さらに、軽井沢に関しては特に“食”の面で大きなメリットがあるとも。
「別荘地としての歴史が育んだのでしょうが、レストランをはじめ、パン屋や精肉店など、東京と同等以上のクオリティを持つお店が、数多くあるんです。広いエリアに点在する形ではありますが、時間をかけて、そうしたお店を巡るのも軽井沢ならではの愉しみといえるでしょう」。
ちなみに、ここで佐々木さんがいう軽井沢とは、主に拠点を構える中軽井沢エリアのこと。一般的に“軽井沢”としてイメージされている旧軽井沢エリアは「完全に観光地化されており、住民としてオススメできる店は少ない」のだとか。


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