喫茶店で飲むコーヒーに、たまに油が浮いているのを見たことがあるだろうか。あれは豆や焙煎機の質が悪いわけではなく、“あえて”そうしているのだ。あのオイルにはコーヒー本来の香味が凝縮されているのだが、ペーパードリップでは紙に吸着してしまい、まず抽出されない。
と言われると、無性にオイルの浮かぶ1杯が飲みたくなってこない? もし家で飲むなら、こんなコーヒーメーカーがあると手軽に楽しめるみたいだ。
イギリスの調理家電ブランド「ラッセルホブス」は、そのデザイン性もさることながら、技術力にも秀でており、独創的な製品を次々と生み出している。そんな世界中で高い評価を得るラッセルホブスが、看板商品であるコーヒーメーカーをリニューアルして生まれたのがこちらだ。
まず目を引くのは、インテリアに映えるステンレスシルバーとブラックのボディ。その中には高い操作性、そして、おいしいコーヒーを淹れるための機能が凝縮されている。
なぜ家庭でプロ並みのオイルが抽出できるのか? その秘密は、そのまま粉を入れて抽出するパーマネントフィルターと、同社従来品よりも5%アップした抽出時の温度にある。これらのシナジーによって油分が抽出されやすくなり、さらにコーヒー本来のおいしさを実感できるのだ。ペーパーフィルターは不要で、繰り返し使えて経済的でもある。
自動電源オフ機能、タイマー機能も付いているので、忙しいときでも大丈夫。夜にセットしておいて、翌朝に淹れたてを味わう、なんてこともできる。
近ごろでは「シングルオリジンコーヒー」というワードが巷をにぎわせるなど、産地や焙煎にこだわった高品質なコーヒー豆が入手しやすくなってきている。豆に注力したら、次は淹れ方だ。豆の味わいや香りをとことん抽出して、ちょっとリッチな、自分だけのスペシャルティコーヒーを楽しもう。
[問い合わせ]ラッセルホブスhttp://russellhobbs.jp中山秀明=文