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2018.10.25

ファッション

「二度と作らない」が覆った、デンハムのダウンジャケットの真髄

もう、二度と作らないーー。そう謳われるアイテムには、往々として並々ならぬ労力がかけられているものだ。
今冬登場するデンハムのダウンジャケットもまた、かつての“作らない”を覆した意欲作。気になる背景から、その神髄に迫る。
 

Tシャツ&デニムが似合う「デンハム」のダウンジャケット

巷に見かける“これが最後”といった最終形や決定版のアイテムたち。ブランドの意を汲めば、作らないのではなく、作れないほどに、アイデアや技術の粋を注ぎ込んだ逸品ということだと思う。
さて、我らの好物デニムブランドのデンハムだが、実は一昨年、一度だけダウンジャケットを作っていた。東京発ストリートブランド、ミノトールとのコラボレーションだったのだが、これが案の定の即完売。まさに「二度と作らない」を公言しており、もう幻のものと思われていた。
ダウンジャケット16万5000円、Tシャツ1万1000円、デニム3万3000円/すべてデンハム(デンハム・ジャパン 03-3496-1086)
そこに朗報が舞い込んだ。前言が覆ったのだ。熱狂的なファンからのラブコールゆえに。結果、生まれた第2弾は、腰丈のジャケットタイプ。圧巻はその保温性と着心地だろう。圧倒的なダウン量で吸い付くようなフィット感と、みるみるうちに体が温まる感動。「Tシャツ&デニムに羽織るだけで真冬も乗り切れる」というデンハムらしいコンセプトを持つ一着。

ディテールも作り込まれており、ポケットの仕立てやファブリックの切り替え、フードやハンドウォーマーのギミックなど、機能性も優れている。もちろんデザインにおいても、前回同様のミノトールとのコラボによって“TOKYOの先端”を反映した。
 

“二度と作らない”からこそ、こだわり抜いたディテールの数々

16万5000円/デンハム(デンハム・ジャパン 03-3496-1086)
デニムスタイルにぴったりな4つポケットの武骨なデザイン。
 

袖のハンドウォーマーは着脱可能。デンハムのブランドポリシーがプリントされている。
 

首裏の専用ポケットから登場するのは、目出しのフェイスガード。極寒地でも耐えうるハイスペック。
 

肘や腰元、ポケットには、耐摩耗性に優れるバリスティックナイロンを使用。この切り替えがデザイン上のアクセントにも。
 

本作のためにエクスクルーシブで作られたタイガーのワッペン。繊細な刺繍が着こなしにスパイスを与える。
 

右袖にはICカードが入るポケットも装着。
 
すでに“次はない”と宣言されている本作。三度目を期待するより、今、買っておくべきである。

[問い合わせ]
デンハム・ジャパン
03-3496-1086

 
清水将之(mili)=写真(人物) 渡辺修身=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング TAKAI=ヘアメイク 髙村将司=編集・文

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