夫婦の“共通項”が家庭にもたらす効果とは……?
不一致をきたせば夫婦の危機となるわけだが、裏を返せば結婚生活を楽しく、豊かにできる要素といえそう。では、なぜこれらの“共通項”が夫婦円満のために重要だと考えるのか、夫と妻、それぞれから寄せられたコメントを紹介しよう。
【家族に対する価値観】「すれ違いや思い違いがあろうとも、家族、子供が一番大切であり、その気持ちや信念にズレがなければ夫婦として円満に暮らせる」(男性、38歳)
「同じ住居で生活していかなければならない上で、相手や子供への接し方などの価値観が違うと、知らず知らずのうちにストレスが蓄積されていき、いつか爆発してしまう」(男性、42歳)
「子供をどういうふうに育てたいか、自分たち家族がどんな家族でいたいかを話し合いたいとお互いが思っていることが大切だと思う」(女性、37歳)
「お互いの家族との付き合い方や、家族というもののイメージが全く違うと、日々の生活の中でずれを感じることが多くなりそう」(女性、38歳)
【経済観念】「金使いが荒い人と細かい人とでは絶対にあわない。喧嘩ばかりになる」(男性、47歳)
「倹約家でないと生活が成り立たないから」(男性、37歳)
「経済観念が違えば金銭トラブルになりやすいし、一緒に生活していけないから」(女性、38歳)
「長い目で見て、どこにどれだけお金をかけるかには同じような感覚でないと困る」(女性、40歳)
【食事の好み】「食べたいものが一致すると安心する」(男性、47歳)
「好みが違うと外食がしんどいから」(男性、37歳)
「同じものが好きじゃないと、作るのがまず面倒くさい」(女性、49歳)
「毎週末、晩酌を2人でしているが食べ物の好みが同じなので一緒に食事をしていてとても楽しい」(女性、37歳)
【性に関する頻度・嗜好】「男女など結局そこだけだから」(男性、45歳)
「仲良さの秘訣」(男性、46歳)
「 愛情は大切です」(男性、44歳)
「パートナーと行う最上の愛情表現なので」(男性、46歳)
【笑いのツボ】「共通の笑いがあると和やかになる」(男性、45歳)
「笑いのツボが一緒だと、家庭に笑いが絶えない気がするので」(女性、43歳)
お互いの好みや思考などの“共通項”は「安心」や「和やか」な家庭を築くためにも重要なもの。ただし、長く一緒にいるからこそ、互いの違いに気づくこともある。そんな時は、コメントにもあったように「どんな家族でいたいかを話し合う」ということを忘れずに。長い人生、価値観は刻々と変わっていくものなのだ。すり合わせる努力を怠らなければ、夫婦の間に“最悪の結果”を招くことはないはずである。
フジアマネ=文