離婚に至るほど許せないのは、性格・お金・教育方針の違い
結婚後、徐々に表出する夫婦間の“価値観の不一致”。受け止めたり、我慢したりしてやり過ごすものも多いだろうが、中には、ふたりの仲を決定的に破壊してしまうほどの“不一致”もある。そこで、改めて「離婚を考えるほどに最も許せない価値観」を男女それぞれに選んでもらったところ、以下のような結果となった。
■離婚を考えるほどに最も許せない価値観の不一致TOP3(単一選択)
1位 「性格の不一致」(男性21.0%、女性24.0%)
2位 「金銭感覚の不一致」(男性9.0%、女性9.0%)
3位 「子供の教育方針の不一致」(男性4.0%、女性7.0%)
割合こそ違うものの、夫婦ともに離婚を考えるような決定的な“価値観の不一致”の項目は全く同じ。これらの項目を選んだ理由も見てみよう。
【1位 性格の不一致】「お互いに譲れない部分があって、それをお互いに理解できない点」(女性、43歳)
「好きなこと、嫌いなことに対する考え方について、あまりにも違いが大きすぎる。また、そのギャップを埋めようとする努力がお互いない」(男性、46 歳)
「結婚前はお互いに趣味や考え方が近くわかりあえていた気がしていたのですが、年数が経つにつれ妻と私の考え方や物の捉え方が異なっていき、本当に以前の性格は何だったんだ? と考えられさせます」(男性、46歳)
【2位 金銭感覚の不一致】「妻は計画性もなく、有り金をすべて使うから」(男性、45歳)
「金銭の管理=自己の管理と考えます。金銭管理が出来ない人、または金銭感覚がない人はいわゆる無神経で周囲の迷惑を考えない自己満足主義者であると考えます」(男性、37歳)
「子供の必要な物を買うのにお金を出し渋るのに、自分の物を買うのには何十万でも平気で出せるのは許せない」(女性、40歳)
「勝手にお金を使ったり、お金についての将来設計がきちんとしていないと将来的にも、子供の教育的にも不安だから」(女性、37歳)
【3位 子供の教育方針の違い】「子供に手をかけすぎる」(男性、46歳)
「しつけが厳しい」(男性、43歳)
「子供の教育に関わろうとしない。私ばかりに任せている」(女性、46歳)
「子供のことより自分のことを中心に考えること」(女性、46歳)
あまりにも考え方の違いが大きく、なおかつコメントにもあったように「ギャップを埋めようとする努力」がないと、関係を維持するのは難しいようだ。また、2、3位に関しては、ともに子供も含めた将来への不安も含まれていそうだ。独り身ではない以上、お互い歩み寄れないと、決断の引き金にもなりかねない。
確かに、価値観の不一致を受け入れるのは困難にも思える。しかし互いの違いを乗り越えたときにこそ、夫婦としての絆が深まるはず。まして、子供がいる家庭ならば、家族みんなの将来を見据えてのコミュニケーションを取り続けることが必要といえるだろう。
文=フジアマネ