なんの疑問もなく、長年備え続けている機能的なディテール。試しにそれらを取り外してみたら、見た目もスタイリッシュになって、
着心地も楽チン。もっと早く気付けば良かった?
「アインズ」のカーディガン
ボタンがなくて羽織るだけ!
英国名門セントラル・セント・マーチン出身のデザイナーが作るニットガウンは、ボタンレスでベルトレス。アラブ人が頭に巻く装身具、クーフィーヤ柄に独特なムードが漂う。
「グレンソン」の靴
ステイはあるのにレースがない!?
レースステイまで備えているのにシューレースがない! ちょっとした遊び心が漂う紐なしウイングチップは、英国ノーザンプトンの名門とトゥモローランドのコラボ作。この目の覚めるようなオレンジもアイキャッチ。
「オーラリー フォー アダムエロぺ」のパーカ
リブなし姿が軽快で新鮮。
スウェットの特徴でもある、袖&裾のリブをカットオフ。オーラリーが開発を重ねたハリ&コシのある素材「スーパーミルドスウェット」だから、リブなしでもゆるっとしすぎない。ビッグシルエットなので旬な着こなしを楽しめる。
固定概念はある意味、ファッションの楽しさを奪ってしまう。“あるはずのもの”を大胆にカットしてしまう、その挑戦的姿勢にワクワクがやまないのだ。
清水健吾=写真 柴山陽平=スタイリング