Sponsored by Audi Japan 「プレミアム」それは特別な時間であり、上質な体験を表現した言葉と言えようか。
そんなプレミアムを知り尽くした日本のメンズライフスタイル誌3誌の編集長がThe new Audi A7 Sportbackのデビューを機に一堂に会し、「これからのプレミアム=モダンプレミアム」と「自由」について語り尽くす特別クロストークを展開した。
そのスタイルだけでなく、それぞれの価値観までも常に注目される3人は自由をどう捉え、どう使うのだろうか?
OCEANS × LEON × Safari 3誌連動企画 The new Audi A7 Sportback 特別対談 左_石井 洋 Hiroshi Ishii(LEON 編集長) 中_榊原 達弥 Tatsuya Sakakibara(Safari 編集長) 右_太田 祐二 Yuji Ota(OCEANS 編集長) 3人の編集長は、自由をどう使うか? 石井 僕と太田さんが編集部にいた創刊当初のLEON(レオン)では、プレミアムという言葉を価格に準じた価値として使うことが多かった気がします。伊勢丹メンズ館や、エストネーションが盛り上がってきた頃で、レオンもぐんぐん伸びていました。僕ら3誌の読者層は近しい世代だけれども、それぞれの雑誌が成立しているのは、自分の信じるものや付加価値の捉え方が違うからですよね。
太田 そうですね、3誌の読者が考えるプレミアム感はそれぞれ違うと思う。Safari(サファリ)とOCEANS(オーシャンズ)は似ていると言われますが、作っているほうとしては、大切にするものや優先するものが違うんですよ。
「“自由”とはアウトプットであり同時にインプットでもある」 ̶石井 洋(LEON 編集長) 榊原 そう、違いますね。
太田 オーシャンズが一番大切にしているのは、憧れとリアリティのバランスで、ぎりぎりリアリティが多めくらいにしています。日常生活の中にある、ささやかな喜びや幸せを感じられるもの。僕らにとっては、それが十分プレミアムなことなんです。
榊原 ファミリーや子どもの要素が多いのは、自分のプレミアムな瞬間が家族といる時間ということでもあるわけですよね。
太田 そうです、プレミアムなものの中に家族と過ごす時間や体験というのもあります。
石井 デイリーな中にプレミアムなものがちゃんと転がっているんだと。
榊原 サファリはカリフォルニアがテーマですが、読者は日本人なので、日本人が驚くようなカリフォルニアの夢を与えたいというのはあります。西海岸で見るサンセットは、日本で見るものとは質が違う感動がある。そうしたことに象徴されるような、憧れのライフスタイルを提供したいと思っています。
モノを通してたどり着けること 太田 3誌共通で、圧倒的にモノが多いですよね(笑)。
榊原 最終的な見え方としてはモノが多いですね。
石井 でも昔に比べると食や健康、ホテルのような特集が喜んでもらえるようになって、遊ぶモノよりも遊ぶ場所や遊び方が人気企画になってきています。
太田 本当にやろうとしているのはモノの先にある。
石井 そう、モノを経て行ける場所があると思います。
太田 オーシャンズってライフスタイルの提案をそれほどしていないんだけど、ライフスタイルを感じてくれる読者が多いんですね。モノの所有欲ではなくて、持つことでどんな時間がもたらされるのかとか、過ごし方や時間、目に見えないものを大切にしようとする考えを、キャプションや本文の端々に入れるようにしているからかもしれません。
榊原 モノだけなら今はネットで十分調べられる。僕らはそれらをどう使うと楽しいか、ということをそれぞれの雑誌の目線で提案しているんですよね。おバカな使い方とかも含めて。
太田 平均年齢40歳前後のオーシャンズ読者も感覚はとても多様化しています。あいつがおもしろいと思うものを必ずしも自分がおもしろいとは思わないと考えるのは普通。昨年でビームスが40周年。その歴史と共に過ごしてきた世代なので、そうした感覚はセレクトショップのおかげというのはあるでしょうね。もちろん雑誌もそこに並行して走っていたわけですが。
石井 我々の世代は、若いときにセレクトショップが揃っていたので、“人と違っても俺はこれが楽しい” というカルチャーが育っていますよね。この3誌の中でレオンが一番読者の世代が上なんですけど、 17年目のレオンの読者さんで、当時50歳だった方は今67歳。彼らは、レオンによって頭をハンマーで殴られたくらいの価値観の変化を経験したところからスタートしているんです。手を出すものが、どれも楽しくて仕方がないみたいな。
石井 洋 Hiroshi Ishii(LEON 編集長) 1974年生まれ。東洋大学法学部卒業。集英社「MEN’S NON-NO」および他多数雑誌にてフリーエディター・ライター・各種広告企画制作を務める。2002年7月主婦と生活社 『LEON』スタッフエディターを務めたのち、 2017年3月同誌編集長に就任。 2/3