OCEANS

SHARE

お待たせしました〜。
お待たせしました〜。
レモンサワーにママお手製のお通しが寄り添う。
レモンサワーにママお手製のお通しが寄り添う。
菜央さんは今年6月20日に大阪から上京したばかりだという。
「きっかけは6月18日に起きた大阪府北部地震。飼っている2匹のネコが怖がっちゃって、ご飯を食べなくなったんです。このままじゃヤバいと思って、大阪を離れて下北沢に住んでいる女友達の家で居候を始めました」
こちらも23歳の決断だ。
あっ、暑くないですか?
あっ、暑くないですか?
看板娘は往々にして気が利く。
「1カ月ぐらい様子を見て大阪に戻るつもりでしたが、東京での生活が楽し過ぎて、そのままお世話になることに。ネコたちもすっかり元気になりました」
ここで、ママが「ネコの恩返しがあるかもよ〜」と口を挟む。きっと、かわいい恩返しだろう。
前の家の匂いが残っているスーツケース内が定位置。
前の家の匂いが残っているスーツケース内が定位置。
「手前が『おすし』で、奥が『しめじ』。『おすし』はドンキの横で酔っ払いに蹴られているのを見てとっさに保護しました。『しめじ』は母親の知り合いから譲り受けたネコです」
ネコたちは再び平穏な生活に戻ったが、菜央さんは彼らのご飯代を稼がなくてならない。そんな折、散歩の途中でこの店の求人貼り紙を発見。面接を受けたところ、すぐに採用が決まった。
「スナックは行ったことがなかったんですが、仲のいい友達に『菜央はお客さんとじっくり話したいタイプだから、キャバとかガールズバーは向いてない。スナックがいいと思うよ』と言われて。このお店は大正解でした」
女性スタッフは現在も募集中である。
女性スタッフは現在も募集中である。
ここまでの話からわかるように、菜央さんは「楽しい場所」をキャッチする才能を持っている。昨年の夏は八丈島の民宿でリゾートバイトとして2週間だけ働いた。
「それも楽しくて、電話で『また働きたいです!』と言ったら、『じゃあ、すぐにおいで』って。結局、年末までたっぷり働きました」
八丈島でのワンシーン。
八丈島でのワンシーン。


3/4

次の記事を読み込んでいます。