OCEANSとレジャー【ドローンレース編】 Vol.2
ドローンは写真や動画を撮るためだけにあらず。ドローンを使った本格的なレースが世界中で人気なのだとか! どんな醍醐味が? 自分でもできるの!? そのあたりの疑問を解決するシリーズ。第2回目となる今回は、FPVドローンの機体についてご紹介しよう。
OCEANSとレジャー【ドローンレース編】を最初から読む今、世界中で注目されている新スポーツ、FPVドローンレース。最大時速160kmで宙を駆け、障害物を華麗にくぐり抜けていく姿は観戦者さえも圧倒する。そのFPVドローンの機体はさまざまなパーツによって構成されていて、それを組み上げるのもFPVドローンの醍醐味のひとつであるのだ。
これから始めてみようと考えるのであれば、パーツの基礎的な知識は必須。そこで
前回に引き続き、日本初のFPVドローンレースプロチーム「RAIDEN RACING」に所属するSaqoosha(さくーしゃ)氏にご教示いただいた。
ビギナーにとって最大の難所。FPVドローンは自分で組み立てる箱から出してすぐに飛ばせる空撮用ドローンに対して、FPVドローンレースの機体はパーツを集めて組み立てなければならない。しかし、プラモデルのように説明書がなく、組み立てるにはパーツに関する知識が必要だ。
機体の基本的な構成は、フレーム、プロペラ、モーター、フライトコントローラー、ESC(エレクトリック・スピード・コントローラー)、バッテリー、カメラ、VTX(ビデオ送信機)から成る。それら一式で、3万円から5万円ほどで揃うという。
「ネットで紹介されている組み立ての情報はほとんどが英語で、日本語で解説しているサイトは少ないです。なので、はじめから自分で組み立てたいなら練習場や大会に足を運んで経験者たちに直接教えてもらうのが一番早いですよ。みんなフランクなので気軽に教えてくれます」。
組み合わせるパーツの選び方も勝敗の鍵!パーツひとつにしても多くのメーカーが販売していて、その性能は千差万別。スピード、操作性、耐久性など、どこに重点を置いたセッティングをするかでそれぞれの個性が表れる。
大会によってパーツのレギュレーションがあり、パーツ同士の相性によって発揮するパフォーマンスも変わるので、ハイスペックのパーツだけを使ってもいい記録を出せるとは限らない。
とはいえ、ビギナーにとっては記録よりもドローンを組み立てて空に飛ばすことが先決。まずはFPVドローンの代表的なパーツについてご説明しよう。
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