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2018.09.17

時計

“KBNを楽しむ男” の、仕事から遊びまで対応してくれる腕時計

ドレスウォッチであればビジネスシーンに、スポーツウォッチならカジュアルなシーンに、これが時計のTPOの基本だ。これを理解したうえで、スタイリングや気分に合わせて自分らしく、自由に時計を楽しむのが素敵である。
だが時計がファッションと違うのは、流行にとらわれず、長く使い続けられること。そして時計は持ち主の趣味や人となりをより強く映し出すものであるということだ。
そこで今回紹介するのが、ビジネスシーンで活躍する時計でありながら、ブレスレットやストラップを交換することでカジュアルシーンにも馴染む、そんな“KBN”を楽しめる時計だ。
KBNとは、TPOへのオマージュを込めて“気分”を意味。そして“Keep Being Natural”を楽しむ男の意でもある。多彩なシーンに使い回しができ、付け替えるたびに新鮮な印象が得られる、そんな1本を探してみよう。
 

VACHERON CONSTANTIN
ヴァシュロン・コンスタンタン/オーヴァーシーズ・オートマティック

腕時計 SSケース、41mm径、自動巻き。223万円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755、左●スーツ17万4000円、シャツ3万6000円/ともにボリオリ(ボリオリ 東京店 03-6256-0297)、タイ1万6000円/ブリューワー(コロネット 03-5216-6521) 右●スウェット8200円/ペニーズ(セル ストア 03-6459-3932)
ビジネス、カジュアル、そして旅の相棒にも
世界三大高級時計ブランドに挙げられるヴァシュロン・コンスタンタンの中で、力強く洗練されたスポーティなテイストが漂う人気コレクション。
オーヴァーシーズ=“海を超える”という名が示すように、旅の世界観をコンセプトとして、工具を使わず簡単にブレスレットやストラップを着脱交換できるインターチェンジャブル・システムを採用しているのが大きな魅力だ。
マルタ十字をモチーフにしたメタルブレスレット、高級感溢れるアリゲーターのレザーストラップ、スポーツアクティビティにも最適なラバーストラップの全3種類を備える。
最新作としてブラック文字盤が加わり、シャープな印象が増した。TPOや気分に合わせて自由に付け替えることで印象はガラリと一変、それでもなおラグジュアリーな個性を湛えるのが本作の魅力なのだ。
 

PANERAI
パネライ/ルミノール1950 PCYC レガッタ スリーデイズ
クロノ フライバック オートマティック チタニオ-47mm

チタンケース、47mm幅、自動巻き。190万円/オフィチーネ パネライ 0120-18-7110
航行への憧れをユニーク機構とヴィンテージスタイルに込めて
パネライは、エレガンスと海洋航行の伝統が息づく世界的なヴィンテージヨットレースである「パネライ クラシックヨット チャレンジ」を主催し、その世界観を100m防水性能を備えた本作で表現する。一見するとスプリットセコンドクロノグラフに見えるが、中央の細い2本の針はクロノグラフの分と秒を積算するもの。
さらにレガッタカウントダウン機能を備え、4時位置のボタンで、中央の積算分針が1分ずつ逆進し、任意の位置に設定したあと、10時位置のボタンでカウントダウンをスタートする。なお針の動作中に8時位置のボタンをプッシュすると、フライバック機能が働き、停止やリセットボタンを押すことなく、新たな対象の計測を始めることが可能だ。
ストラップはヴィンテージ感のあるナチュラルレザーに同系色のステッチを入れ、よりスポーティなラバーとのセットで用途に応じて使い分けられる。
 

TAG HEUER
タグ・ホイヤー/タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T
GINZAエディション

日本限定20本。チタンケース、45mm径、自動巻き。274万円/タグ・ホイヤー 03-5635-7054
モダントゥールビヨンを飾る、ふたつの個性
最新のデジタル環境を整備して、次世代体験型ショップを謳うタグ・ホイヤー銀座ブティック。そのコンセプトである革新性をテーマに、伝統的な複雑機構であるトゥールビヨンを人気シリーズ「カレラ」に搭載。
ブティック限定モデルとして、ブランド初となるベゼルとスケルトンダイヤルをホワイトで統一、そこへアクセントにレッドをあしらった“歌舞伎仕様”なのだとか。ストラップはホワイトアリゲーター&ラバーと、ブラックアリゲーター&ラバーのセットで、異なる個性が楽しめる。
 

GRAND SEIKO
グランドセイコー/キャリバー9F 25周年記念限定モデル SBGV247

数量限定1000本。SSケース、縦47.1×横40mm、クオーツ。33万円/グランドセイコー 0120-302-617
さりげないオレンジの挿し色が周年を飾る
高精度、高品質を誇る世界最高峰のクオーツキャリバー9F誕生25周年を祝すアニバーサリーモデル。厚みのある力強いベゼルには縦筋目仕上げを施し、シャープな面で構成されたケースとともにスポーティな存在感が漂う。
文字盤と色合わせしたコーデュラ製ナイロンストラップにもオレンジのステッチを配し、付属のシリコンストラップもブルーで統一した。20気圧防水、16000A/mを誇る耐磁性能と機能面も頼もしい。
 

CARTIER
カルティエ/サントス ドゥ カルティエ MM

SSケース、縦41.9×横35.1 mm、自動巻き。67万2500円/カルティエ 0120-301-757 © Cartier
腕に着けるために生まれた時計ならではの機能美
カルティエを象徴するタイムピースのサントスが誕生したのは、1904年。冒険航空家だったアルベルト・サントス=デュモンから、飛行機の操縦中に懐中時計を見ることができないかという相談を受けた3代目当主のルイ・カルティエが、3年の開発期間をかけて完成させたものだ。
100年以上もの時を超え、今年発表された最新作はこのオリジナルのスタイルを受け継ぎながら、より機能的かつ洗練されたデザインへとリニューアルを遂げている。ベゼルは従来の独立したシェイプから、ストラップへと連なるラインを描き、一体感のあるフォルムを演出。
さらに見た目の新しさだけではなく、ブレスレットやレザーストラップが容易に交換できる特許出願中のクィックスイッチ機構も忘れてはならない。それは腕に着けることを前提にした、世界初のモダンウォッチというサントスの出自に相応しい機能美なのだ。
 
星 武志(エストレジャス)=写真 石川英治(Table Rock. Studio)=スタイリング


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