「隣のオッサンは青いか?」を最初から読む付き合っている頃は互いに名前で呼んでいたけれど、結婚して気がつけば、互いの名前を口にする機会が少なくなった――。そんな話をよく耳にするが、実際のところ「夫婦間の呼称」はシチュエーションや時間の経過によってどのように変化するのだろうか。結婚5年目以上、子供のいる36〜44歳の既婚男性200人にアンケート調査を実施した(アンケート協力:アイリサーチ)。
「ママ」「お母さん」は子供の前だけ
まずは、「子供や他人がいるとき」と「ふたりきりのとき」のシチュエーション別に“妻の呼び方”を聞いてみると、以下のような結果となった。
<子供や他人がいるときの妻の呼び方は?>・「お前」「きみ」などと呼んでいる 4.0%
・「ママ」「お母さん」などと呼んでいる 47.0%・名前で呼んでいる 32.5%
・あだ名で呼んでいる 13.5%
・「ねえ」などと呼びかけるにとどまっている 9.5%<ふたりきりの時のときの呼び方は?>・「お前」「きみ」などと呼んでいる 5.0%
・「ママ」「お母さん」などと呼んでいる 23.5%
・名前で呼んでいる 45.5%・あだ名で呼んでいる 16.5%
・「ねえ」などと呼びかけるにとどまっている 13.0%ふたりにひとりは、子供や他人の前では妻のことを「ママ」「お母さん」と呼んでいると回答した。小さな子供は、周りの大人の言葉遣いを真似てしまいがち。自然と子供の前ではそのように呼ぶ人が多くなっているのだろう。その代わり、ふたりきりのときは、妻を名前で呼ぶ男性が多いようだ。
少し意外だったのが、たとえふたりきりであっても、妻に対して、「ねえ」などと呼びかけるにとどまる夫が一定数いるということ。年月を重ね、妻と“言わずとも分かる”関係になるのは素晴らしいが、名前まで“言わずもがな”になってしまうのは少し切ない気もする。
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