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林業をする理由は「日本の森林を守るため」

原木価格は今、過去最低といってもいいほどに低下しているが、その材木を山から搬出するには多額の費用がかかる。間伐した木を搬出するだけで、コスト面では赤字になってしまう。そのため、森林保護で間伐した材木は、行き場がなくなり、ただ捨てられるのみとなる。

「『なんで林業なんかやっているの?』と聞かれることもあります。その問いに対する僕の答えは『日本の森林を守るため』。ただ、それだけなんです」。
自伐型林業に取り組む「熱海キコリーズ」は、研修に参加していた有志によって結成された。メンバーは、消防士やカメラマンなど、その多くが林業とは無縁の仕事をしてきた人ばかりだ。
メンバーに共通するのは、「日本の森林を守りたい」という思いを持っていること。男女関係なく、チェーンソーを片手にボランティアで間伐に参加する。

活動費は国や自治体からの助成金でまかなっているが、懐事情はきびしい。間伐した材木を使い、家具や照明などをハンドメイドし、マルシェ(市場)で販売することもあるが、大きな利益が出るとは言いがたい。

それでも、週末の活動は、太田さんにとってなくてはならないものだという。
「最初はひとりで活動をしていこうと思っていたんですが、団体に入ってみたらそれはそれで面白い。いろいろな特性を持った人が集まっているので、自分では思いつかないアイディアも出てきて、勉強になります」。


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