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都心の数分の一以下の物件が続々。リノベ費用を入れても1000万円あれば移住可能

「リノベーションが前提となる物件なので、外観や屋内が荒れているのは当然ですね(笑)。家の基礎にあたる部分は活かすことになるので、リノベーション向け物件を見る際には内装や現状の間取りよりも、全体的な広さや立地の特徴などに注目してください」。
三好さんによれば、今回の物件は市街地にもほど近いほか、大きなショッピングセンターが徒歩5分圏内にあるなど、熱海の古民家物件の中でも、なかなかの“上物”だという。

「それだけに、実はこの物件は、古民家としての価格も比較的高めだったりします。立地などの条件によってピンキリではありますが、古民家のおおよその相場は、200~400万円といったところでしょうか」。
もちろん、そこにリノベーションの費用がプラスされることを忘れてはいけない。
「いちばんお金がかかるのは水回りですね。水道の配管からやり直すとなると、それだけで300万円くらいはかかります。そのほかのリノベーション費用は、だいたい500万円くらいから、と考えてもらえれば良いかと思います」。
古民家の相場価格から考えれば、リノベーションの費用を含めても、1000万円くらいみておけば、憧れの古民家暮らしが実現できるわけだ。今回の物件は、水回りの整備がほぼ不要ということなので、やはりトータル1000万ほどからで住むことが可能という。都内の同じ広さの物件に比べ数分の一の価格でありながら、間取りや内装を自由に考えることができるとあれば、都心への遠距離通勤を条件に含めても、かなり魅力的な選択肢といえるのではないだろうか。
ちなみに、三好さんたちが開催している「空き家ツアー」は、実際に移住や空き家の購入を検討していない人でも気軽に参加可能とのこと。開催は不定期なので、興味がある人はmachimoriの公式サイトなどを通じて、問い合わせをしてみてはいかがだろう。
【問い合わせ先】
machimori
電話番号:0557-52-4345
火曜定休
http://machimori.jp/service_renovation.html
石井敏郎=取材・文 小島マサヒロ=撮影



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