海の街<熱海編>Vol.3
都会の喧騒を、しばし忘れることができる場として。または、新たな“日常”やコミュニティを築くことができる場として……。そんな“サードプレイス”を見つけ、愉しむ男たちが最近増えているという。今回は、観光地としてユニークな“復興”を遂げた海の街・熱海にスポットを当て、家族でエンジョイする“サードプレイス”での1日を紹介しよう。
「海の街<熱海編>」をはじめから読む海も山もある熱海の街は、家族のための遊び場も豊富東京から自動車で2時間弱。新幹線を利用すれば品川から40分で訪問できる、静岡県・熱海市。和銅年間から栄える温泉地として知られる一方、伊豆半島の“根元”に位置することからもわかるように、海と山の魅力を兼ね備えた、日本有数の観光地である。そんな熱海の魅力に惹かれ、2017年に移住したという水野さん一家に、“地元”のファミリーが楽しむスポットを案内してもらった。
手ぶらでOK! 家族連れも安心して楽しめる海釣り体験「熱海で暮らすようになってから、休日の過ごし方が大きく変わったんですよね」という水野雄介さん(39歳)は、3人の子供を持つお父さん。熱海に来てからというもの、休日の遊びのバリエーションが、かなり豊富になったのだという。
「海も山もあるので、自然の遊び場には事欠きませんし、観光地ならではのレジャースポットもあるのが熱海の魅力。ショッピングも、沼津あたりまでは余裕で行動範囲になります。東京だって新幹線で1時間弱ですから、都内のショップやスポットも、以前とあまり変わらない感覚で利用していますよ」。
そんな水野さんとともに向かったのは、観光客はもちろん地元のファミリーにも人気スポットとなっている「熱海港海釣り施設」だ。堤防を利用したこの海釣り施設は、とにかく“親切”という点が大きな特徴。
貸し竿セット(1本2200円。利用時間は季節により異なる)を申し込めば、竿だけでなくエサや仕掛け、バケツなど必要な装備一式をレンタルしてくれるほか、初心者でも良い釣果が得られるよう、地元のスタッフが懇切丁寧に釣りのABCを指導してくれるのである。
ライフジャケットの無料貸し出し(着用が義務付けられている)や、常時複数人のスタッフが堤防で監視を行っているなど、安全対策がしっかりしているのも家族連れにはうれしいところだろう。
実は、家族で海釣り施設を利用するのは初めて……というか、海釣り自体ほぼ初体験という水野さんだったが、仕掛けの用意や撒き餌まで手伝ってくれるスタッフの協力もあり、小さいながらも見事にネンブツダイをGET。
ちなみに、取材を行った7月中旬ならホウボウやイシダイ、カサゴ、メジナのほか、クロダイやメバルなどを釣ることができるという。
もちろん、子供たちにとっても初となる熱海での海釣り体験だったが、その感想は写真を見れば一目瞭然。自然の中で夢中になって遊ぶ姿を見るのは、釣果以上に思い出深いものとなるに違いない。
熱海港海釣り施設住所:静岡県熱海市和田浜南町1694-32
電話番号:0557-85-8600 (熱海港海釣り施設管理棟)
営業:4月~10月 6:00~日没、11月~3月 7:00~日没
料金:釣り利用入場は大人500円、小中学生・小人:300円
貸し竿セットは1本3時間2200円
www5d.biglobe.ne.jp/~atami/※なお、2018年7月末に発生した台風の影響により、7月31日現在、復旧作業を行っています。詳細は上記URLよりご確認ください。 2/4