食材用とドリンク用、クーラーボックスはふたつに分けて用意せよ
もうひとつ、料理に必要なのがクーラーボックスだ。うまいメシには欠かせない肉や野菜、そしてキンキンに冷えたドリンクを、フレッシュな状態に保ってくれる。
「クーラーボックスは、食材用とドリンク用のふたつを用意しましょう。ドリンクを取り出す頻度が高いので、食材と一緒に収納すると、開閉のたびにボックス内の温度が上がってしまう。大きめのものをひとつ買うより、中サイズのものをふたつ買うのがベターですね」。
また、ビールをよく飲むオトーチャンなら、小さめの「マイクーラーボックス」を用意するのも手だとか。
「常にクーラーボックスを手元に置くことで、新しい缶を取りにいく手間も省けます。コンパクトなサイズを選べば、スーパーでの買い物など、普段使いにも重宝しますよ」。
ただし、クーラーボックスは保冷力はあっても冷却力はないため、置き場所を間違えると中身はぬるくなってしまう。直射日光を避けるのはもちろんのこと、地熱の影響を受けないよう高所に置くのも鉄則だ。
初心者に打ってつけなのは、左の「エクストリームホイールクーラー 50QT」。保冷力と47リットルもの大容量を兼ね備えた“優等生”だ。ホイール&ハンドルつきだから、子供でもラクラク持ち運べる。
右の「54Q ステンレススチールベルト クーラー」は、スチールの質感がクール。なんと初代モデルは1954年に発売され、以来キャンパーの間では憧れのクーラーボックスとして君臨してきた。保冷力も申し分なく、持っていたらちょっぴり目を引く一品。
よく冷えた新鮮な食材を、お気に入りのツーバーナーで火にかける。大自然の景色を調味料に、湯気の立ったメシを頬張る。その味覚と贅沢な時間を、親子揃ってゆっくりと噛み締めたい。
【取材協力】
コールマン ジャパン
www.coleman.co.jp佐藤宇紘=取材・文 澤田聖司=撮影