もう一度小学生になるつもりでシミュレーションしてみる
「オレが楽しいと家族も楽しい」がオトーチャンズのモットー。ならば、小学校に入る前にすべきことは、自分がもう一度小学生になるつもりでその後の人生をシミュレーションすることだ。
まずは、変わりゆく教育環境についてしっかり知識を得ること。教育はもちろん、日本あるいは世界経済の動向も踏まえて20年後の未来を想像してみることだ。オトーチャンズは20年後はそのまま変わらずオジーチャンズになっているかもしれないが、愛する我が子はこの20年の生き方で次第でさまざまな人生のバリエーションがある。それを自分事化して妄想するのである。
オレがもしこの時代に6歳だったら、来たるべきサーフィンデビューのために水泳を始めておきたい。オレがもう一度大学入試するなら、AO入試でキャラ採用されるのを目指したい、などなど我が子の人生と自分を無理矢理重ねてみる妄想作業。これはこれで楽しいぞ。
そうした自分事化は、最終的に我が子の習いごと選択や進学の意志決定の時にも活きてくる。もちろん、最後に決めるのは子供自身だ。
ただ、やはり子供自身の意志決定はどうしても近視眼的になりがち。だからこそ、親が子供目線で人生を考え、かつ、子供に較べれば圧倒的に深い人生経験と考察力を持って、子供の人生の指南役になってあげるのだ。
繰り返すがその時重要なのは「子供目線」。今の学校環境と愛する我が子のポテンシャルを見極めた上で、子供の意志決定をシミュレーションすること。それができれば、仮に失敗や挫折があったとしても同じ目線で親身に接してあげられるだろう。そして、子供の人生を一緒に楽しむことで、様々な選択に後悔が少なくなるかも知れないのだ。
小学校に入ってから自分の子供時代との違いにアタフタするのでは、それこそ子供と一緒だ。オトーチャンズたるもの常に子供の先陣を切って人生の羅針盤となっておきたいものである。
島崎昭光=文 asacom.=イラスト