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2018.07.19

ライフ

正直になれる長野、透明になれる東京。二拠点生活を送るクリエティブディレクター


連載「37.5歳の人生スナップ」
もうすぐ人生の折り返し地点、自分なりに踠いて生き抜いてきた。しかし、このままでいいのかと立ち止まりたくなることもある。この連載は、ユニークなライフスタイルを選んだ、男たちを描くルポルタージュ。鬱屈した思いを抱えているなら、彼らの生活・考えを覗いてみてほしい。生き方のヒントが見つかるはずだ。
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長野県富士見町の自宅の庭はまるで小さな公園!

池田龍平さん(40歳)の1日は草むしりから始まる。朝5時に起きて、真っ先にする庭の草むしりは、長野県富士見町に移住してからの日課である。
自宅の総面積は、じつに500坪! 家の前に広がる庭は一般的にイメージされる庭のそれではなく、まるで小さな公園のようだ。

「草むしりって楽しいんですよ。家を建てたばかりなので、庭を整えるために地道に毎日やっているんですけど、いくら抜いても雑草って一向に減らないんですよね(笑)」(池田さん、以下同)。
池田さんは東京と富士見町の二拠点生活を送るデザイナーだ。デザインの世界に入ったのは20年近くも前のこと。現在はウェブデザインの会社を妻と一緒に経営し、企業のホームページのデザインやカタログ制作を手掛けている。
草むしりを終えると、上の子供を保育園に送り、夕方6時に迎えに行くまで仕事をこなす。夕飯を食べて子供を寝かしつけると、夜9時からまた仕事をする毎日だ。ちなみに、池田さん夫妻は一昨年、第二子を授かっている。
「東京での拠点は中目黒。週に2日くらいの頻度で上京して打ち合わせをしたり、事務所で作業したりし、残りの5日は富士見町で生活しています」。


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