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では、各ギアの選び方を教えてもらおう。まずはランタンだが、実はひとつ買うだけでは足りない。テント内の光源としてひとつ、屋外サイトを照らすためにもうひとつ。最低2台はマストだ。
「欲を言えば、テーブルとテントにLEDランタンを1台ずつ、屋外用にはガスかガソリンランタンを1台以上ほしいです。特に屋外はとても暗く、足元のロープや荷物にもつまづきやすいので、子供がケガをしないためにも、2台ぐらい使ってなるべく明るくしたいですね。それに、せっかくキャンプに来たのに暗すぎると、楽しさも半減じゃないですか(笑)。僕はテント内に2台、外に3〜4台は置いてますね」。
実際に山中さんが行ったキャンプの夜。美しいが、飲み込まれそうな暗闇が周囲に広がっている。
また、ランタンには3つの種類がある。乾電池や充電式バッテリーで動く「LEDランタン」、ガスに点火する「ガスランタン」、純粋な石油から作ったホワイトガソリンを燃料とする「ガソリンランタン」。どれを選べばいいのだろう?
「テント内の灯りにはLEDランタンを選びましょう。火を使う、ガス・ガソリンランタンの場合、密室だと一酸化炭素中毒を引き起こす危険性もあります。逆に、屋外サイトには光源の大きいガス・ガソリンランタンを。おすすめはガソリンランタンで、ガスランタンのようにカートリッジを交換する構造ではない分、アイテムに味も出てくる。仕組みを頭に入れておけば安全性も問題ないし、親子向きだと思います」。
左●「ワンマントルランタン286A」1万2800円、右●「クアッドマルチパネルランタン」9800円/ともにコールマンジャパン www.coleman.co.jp/
コールマン製LEDランタンのイチオシは、右の「クアッドマルチパネルランタン」。4つの発光パネルを取り外せるため、懐中電灯にしたり、家族一人ひとりの枕元に置いたりと、複数の光源にもなる優れもの。800ルーメンの大光量も心強い。
左はキャンプの定番ギアとしても名を馳せる、ロングセラーランタン「286A」。
作り込まれたレトロなデザインと、うっとりするようなオレンジ色の光は、エントリー層だけでなく往年のキャンパーをも唸らせる。メンテナンスにちょっぴり手間がかかるのも、なんだか愛おしい。
山中さんのランタンコレクション。愛用品を“集める楽しさ”も魅力。


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