勉強は必須。自分の目的に合わせた物件を
しかし、それだけに勉強は必須。長嶋さんは「不動産投資に関する本を一冊読んで分かったつもりになってはダメ。セミナーでも、100冊は読むくらいの心構えでいなさいと話しています」と語る。
100冊はあくまでものの喩えだが、それだけ勉強すれば、自分に向いている不動産投資が見えてくるという。
「多くのケーススタディをみることで、自分の目的もはっきりするはず。副業的に収入を得たいのか。最終的に事業化して、不動産収入だけに絞りたいのか。それによって、投資手法や狙う物件も変わってきます」。
実際、不動産投資といっても、1000万円弱で購入できる中古のワンルームマンションから、数千万単位の中古アパート一棟買い、億単位の新築マンション一棟買いなど、さまざまな手法がある。
数多くの手法を学ぶことで、自分の向き不向きや方向性が見えてくるし、知識のヌケモレもなくなるそうだ。
不動産投資を始めるにあたり必要な勉強は、関連本を読むだけではない。長嶋さんは、「日々の経済動向に目を向けることも大事」だという。
「不動産価格の推移やマンションの売れ行き、ローン金利の動向や金融機関の融資姿勢などは確認しておきたい。これらは、日経新聞に必ず掲載されている情報です。もしこういった勉強ができないなら物件購入は諦めて、REIT(不動産投資信託)などを購入して運用したほうがいい。これも立派な、不動産投資です」
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