OCEANS

SHARE

2018.07.28

ファッション

シンプルが好き、でも没個性はイヤ。そんな大人に捧ぐ王道アイテム

ふた言目には「シンプルがいい」なんて言いがちな我々としては、いわゆるアノニマスデザインは無視できない。
ただ、没個性となることまでは望んでおらず。そんなアンビバレントな大人を救済するアイテムを、お馴染みのあのブランドが考えてくれた。
 

カチカチ回したくなる!? 価値ある進化を遂げた「ダナー」の靴

3万円/ビリーズ エント 渋谷店 03-5466-2432
オーセンティックなポストマンシューズ……と思いきや、靴紐の代わりに搭載されたのは、ダイヤル操作でクイックに脱ぎ履きができる「ボアクロージャーシステム」だ。
ハイブリッド感のあるアプローチでシューレースのわずらわしさを解消した画期的なアイデアだが、手掛けたのがダナーと知って納得。
何せアメリカで初めてビブラムソールを採用、世界初のゴアテックスブーツの開発など、これまでも革新のプロダクトでシューズを進化させてきたオーソリティーだから。
靴紐のないミニマル顔は、ワーク由来の男クサさとモード感が共存し、足元のさりげないアクセントに。カチカチと回す装置でファンクション&ファッションの価値を高めた、実にダナーらしい一足である。
 

ステレオタイプにならないための「メゾンマルジェラ」のバックパック

左●H47×W38×D17cm 11万8000円、右●H42×W33×D15cm 9万8000円/ともにメゾン マルジェラ トウキョウ 03-5725-2414
一見シンプルなナイロン素材のデイパック。だが、お馴染みの「4ステッチ」をバッグの“顔”たるフロントにデザインし、主張を効かせることで、しっかり個性を出している。それなのに、シリーズ名が「ステレオタイプ」だなんて。こういうウィットにもヤラれちゃうんだよな。
 
周囲から浮きたくはないけれど、かといって埋没したくもない。そんな微妙なお年頃のOC世代にとって、こいつらは、まさに助け舟となるのでは?
清水健吾=写真


SHARE

次の記事を読み込んでいます。