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2018.07.23

ライフ

マウイ島が生んだ “コンプリートウォーターマン”カイ・レニーの正体

多様な魅力で旅のデスティネーションにしたいマウイ島は、世界最大の大波が立つ場所「ジョーズ」や最高の風が吹く聖地「ホキパ」などオーシャンスポーツの名所がある島としても知られる。
あらゆるオーシャンスポーツを楽しみ、世界中で活躍するウォーターマン「カイ・レニー」。マウイ島出身の、彼の素顔に迫る。
 

マウイでは1日24時間じゃ本当に足らないよ

幼少の頃からウインドサーフィンを始め、サーフィンやビッグウェーブサーフィン、カイトサーフィン、SUPサーフィン、SUPレーシング、そしてフォイルサーフィンとありとあらゆるオーシャンスポーツを次々にマスター。
活動の範囲はマウイだけにとどまらず、コンテストやストームチェイスなどワールドワイドに広がり、今や誰もが認めるトップウォーターマンがカイ・レニーだ。
新しくできたガレージというよりはサーフィンミュージアム。夢のような空間に並ぶ彼のクイーバー。
彼のすごさを語ればキリがないが、ひとつ挙げるとすれば世界最大級の波が立つマウイ島ジョーズ、一般のサーファーだったら精神的に1分とも持たないハードな環境下で、一日中遊び続ける体力とメンタルの強さを持っているということだろう。

「オアフのノースショアはサーフィンのトレーニングをするには最高に素晴らしい場所。でもマウイには色々な遊びが高いレベルでできる環境がたくさんあるのが魅力だよね」。
「ウインドサーフィン、カイトサーフィン、ダウンウインドSUPトレーニング、フォイルサーフィン……。マウイでは1日24時間じゃ本当に足らないよ。なによりジョーズがあるしね。ジョーズは僕にとって本当に特別な存在。サイズ、スピード、切り立つ波の角度、巨大なバレル、どこの波とも比較できない最高の場所だ」。

「これからの目標は、今までどおりすべてのオーシャンスポーツをやっていきたい。早いスピードで走るウインドサーフィンやカイトサーフィンは、間違いなくビッグウェーブでのスピードのトレーニングになるし、フォイルサーフィンはフィジカルのトレーニングに最高だ」。
「あとは今の自分があるのはこのマウイのおかげ。たくさんの子供が海で楽しむことができるように、キッズキャンプなどを通してウォータースポーツを楽しめる環境をサポートしていきたい」。
「次の世代の子供たちは既に僕が同じ年の頃よりもすごいことをしている。それは本当にうれしいことだし、これからが本当に楽しみだよ」。
カイ・レニーはこのマウイ島というオーシャンスポーツの壮大な実験場で、次世代のウォーターマンたちとこれからも進化し続けていくのだろう。
 
Thomas Servais=写真 岡崎友子=コーディネイト 阿出川 潤=編集・文


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