自分らしいメガネ、それはきっとパーソナルな部分にあると思う。仕事、趣味、ファッションの好み……。数あるメガネから自分らしい1本を選び、シーンや気分に合わせて楽しく“着替える”。
靴磨き専門店「ブリフトアッシュ」を営む靴メンテナンスのスペシャリスト。仕事では職人としてのこだわりを持ち、プライベートではストリート系ファッションで遊び心を見せる長谷川裕也さんが、自由な意思と感覚で楽しみ尽くす。
長谷川裕也さん Age 34職業: 靴磨き職人
趣味: 釣り、ラン、サーフィン
オフの日の服装: ストリート
中断している趣味: スケートボード
はせがわ・ゆうや●1984年生まれ。製鉄業界を経て独学で靴磨きを学び、24歳で東京・南青山に靴磨き専門店「ブリフトアッシュ」をオープン。通常のポリッシュのほか、キズや染みの補修、ソールの交換などにも対応してくれる靴メンテナンスのスペシャリストだ。プライベートは一転してアクティブ。サーフィン、海釣り、ランなど、身体を動かすことが趣味で、妻と3人の子供に囲まれた日常はとても賑やかなんだとか。
「仕事着のスーツを邪魔しないフレーム」
「靴を磨きにいらっしゃるお客様はとてもお洒落で自分よりも年配の方が多いんです。きちんとした印象が大事なので仕事着はスーツ。イタリアンクラシックなスーツを着ることが多いので、メガネもやはりクラシックなタイプがしっくりきますね」。
メタルフレームの小ぶりなボストン。オーソドックスな見た目ながら、テンプルエンドに円形のセルを用いるなど、細部に洒落たあしらいも見られる。
今はもっぱら“乗らない横ノリ”
自分のお店を持つ前はスケートボードも楽しんでいたという長谷川さん。
「職業が靴磨きですから手や腕のケガはご法度。そんなわけでスケートからはずいぶん遠ざかっているんです。でもオフの日はストリートな服やサングラスに着替えて、もっぱら気分だけ味わっています(笑)」。
カリフォルニア発のブランドが手掛けたヴィンテージ感のあるサングラスは、“乗らない”スケーターからも熱く支持されている!?
「チラつきを抑えれば釣果も上がる(笑)」
海釣りにハマっているという長谷川さんの必需品はサングラス。
「夏の海面には強い太陽光が反射します。目を守るためにもサングラスは欠かせません。水面のチラつきを抑えてくれますから、水が澄んでいれば海中の様子までわかりますよ」。
オークリーのサングラス「フロッグスキン」は独自のレンズによりコントラストをアップし、視認性の良さを確保してくれる優れもの。
前かがみで磨くからズレちゃダメ
「靴磨きは当然靴を見るわけですから、作業中は下を向いていることが多いんです。だからフィット性にはこだわりたいですね。このメガネは吸い付くような質感で、掛けたときにすごく自然な感じなんです」。
日本のメガネの聖地・福井県鯖江にて、雨田大輔さんというひとりの職人が手掛けるブランドのもの。同じ職人だからこそ、その優れた仕事を理解できるのかも。
「ランのシーズンは冬。ほら、日が低いから……」
「個人的には夏より冬のほうが眩しく感じます。太陽の軌道が低いですから」。
大会にも出場する本格派ランナーの長谷川さんは、走るときに当然スポーツサングラスを使用。ブランドを代表するサングラスのひとつ「ライドン」は、その軽さとフィット性の高さで評価されている。
「波乗りの気分を上げたいときに」
カリフォルニア発のエレクトリックはサーファーやスケーター御用達ブランドのひとつ。カラフルデザインが持ち味だ。「サーフィンをしに海へ向かう日は、こいつをTシャツの首に引っ掛けておくだけでも、十分に気分が盛り上がりますよ」。
清水将之(mili)=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング SHUTARO(vitamins)=ヘアメイク 加瀬友重=文