O父CHANSとレジャー【キャンプ編】 Vol.2
親子で野外レジャーを楽しむなら、第一選択はやっぱりキャンプ。ゼロから一緒にテントを建て、メシを作り、焚き火の熱をゆったりと浴びる。子供はオヤジの技を盗み、自然との触れ合いを経験する。今回はメインイベントのひとつ、テントの話。
「O父CHANSとレジャー【キャンプ編】」をはじめから読むキャンプを趣味にするなら、ギア選びは譲れない。真っ先に買いたいのは、家族を守る“第二の家”ともいえるイカしたテントだ。手に入れたら、キャンプの気分も一気に高まるだろう。
とはいえ、初心者にとってテントは未知のギア。良し悪しもサッパリわからない。そこでアウトドアブランド・Coleman(コールマン)に務める山中隆司さんに、テントの選び方からイチオシのギアまでレクチャーしてもらった。
テント選びのキモは、「快適な家」の再現
右も左もわからない新人キャンパーにとって、テント選びの最初の”壁”はタイプの多さだ。丸みを帯びた形状の「ドームテント」、テントとタープが一体型になっている「ツールームテント」、円錐型の「ワンポールテント」など、聞き慣れない単語のオンパレードに面食らってしまう。だが、選び方のポイントさえ押さえておけば、混乱することはない。
「なるべく大きめのテントがおすすめです。親子キャンプの醍醐味は、何もない自然に身を置いて子供との時間に没頭すること。サバイバル目的ではないので、過酷な環境にする必要はないんです(笑)。自宅の快適さを再現することを目指して、居住空間も広く確保します」(山中さん、以下同)。
テント内には荷物も置くし、限られたスペースで寝泊まりすると空気も淀んでいくもの。せっかくキャンプに行くなら、居住空間が広いテント内で手足を存分に投げ出して開放感を味わいたい。
「多くのメーカーは、各社の基準に基づいて2〜3人用、3〜4人用、4〜5人用といったテントを展開しています。でも、人数表記はあくまで目安。仮に3人家族であっても、ゆったり使いたいなら4〜5人用のテントを買うのも手です」。
季節に応じたテント選びも大切だ。例えば、夏場は熱気がこもらないように、通気性のいい素材のものを。冬場は寒さによる結露でテント内がぐっしょりと濡れるため、結露しづらい生地のものをチョイスしたい。
「これからの暑いシーズンにオススメなのは、遮光性の高いテントや、メッシュが多く通気性の高いテント。また、テントの下の隙間を覆ってくれる『スカート』の有無も確認しましょう。スカートがないと、夏場は風通しがよくなる反面、秋冬には冷気や雨風の侵入する原因になる。4シーズン通して使うなら、スカートのあるテントがいいですね」。
山中さんのイチオシは、2018年春夏の新作「タフスクリーン2ルームハウス+」。幅3メートルのワイドな寝室に、入り口を立ち上げることでリビングスペースも確保できる。日光を90%ブロックする遮光性の高さと、通気性抜群の大型サイドウィンドウは夏にぴったり。テントを組み立てやすくするアシスト機能には、エントリー層への配慮も光る。
2/2