思い切り「遊び」を楽しむオーシャンズな男たちにとって、ホテル選びは二の次か？ いや、束の間の安息の地となるホテルにこだわってこそ理想とするハワイ旅は完成するのだ。間違いなくオススメできる、オアフのベストステイをご紹介。
ワイキキに数あるラグジュアリーホテルの中から、「トランプ インターナショナル ホテル ワイキキ」を選ぶ男はなかなかのハワイツウだ。それが最上階のペントハウスとなればことさらである。
38階に位置する天空のペントハウス
トランプ インターナショナル ホテル ワイキキ
このホテルのペントハウスは地上38階にあり、宿泊可能な部屋は3種類存在する。
なかでも“ダイヤモンドヘッド・ペントハウス”と称される部屋はタワーの角部屋であることを利用して、オーナーが東西270度にわたって景色を楽しめるレイアウトに仕上げた。
約200㎡の部屋からはどこにいてもワイキキの海と山側の景色を一望できる。
晴れていれば、ハワイカイ地区にあるココヘッドの向こうにモロカイ島が顔を覗かせる。その眺望には身震いするほど。
空と海が美しい夕焼けに染まったあとは、きらめく夜景と山側に広がるローカルタウンのオレンジの灯が、ロマンティックな空間を演出してくれる。
ただ、夢はそれだけで終わらない。部屋の中央にある螺旋階段が、僕らをさらなる楽園へといざなってくれる。そう、このペントハウスを利用する最大のワケはこの階段を上りきった先の屋上にあるのだ。
ワイキキでいちばん眺めのいいお風呂、見つけた！
たどりついた先にあるドアを開けてみる。そしてそこに広がる景色を見たら、大の男でも思わず声を上げてしまうはず。
どんな観光ガイドにも決して載らない、このペントハウスを利用する限られたゲストでなければ見ることのできない絶景が迎えてくれるのだから。
極め付きは、専用のジャクジーだ。おそらくワイキキで最も見晴らしの良いロケーションにあり、地上の喧騒が届くこともないはるか天空の地に佇んでいる。
楽園の島・ハワイの空に浮かびながら冷えたシャンパンとともに、しばしの極楽へと身を委ねよう。
シャツ2万2000円、パンツ2万9000円／ともにオーラリー 03-6427-7141ここは、何よりも“部屋でのくつろぎの時間”を大切にする人のための5つ星ホテル。
サーフィンやドライブと、アクティブに遊び回ったあと、部屋に戻ったら、まずはルームサービスを呼んで、キンキンに冷えたシャンパンを用意してもらおう。
そして、そのままグラスを持って屋上のジャクジーへ。眼下に広がる絶景を眺めながらのシャンパンタイムは、日々の時間に追われる僕たちにとって、これこそが大人のハワイステイなのだと感じさせてくれるはずだ。
風呂上がりには、ラウンジで
絶景のサンセットタイム
天空のジャクジーでクールダウンしたあとは、6階にあるラウンジ「ワイオル・オーシャン・キュイジーヌ」へ。
ここは、ハワイの地魚モイやコナ産のあわびなど、旬のシーフードをメインにした多彩なメニューが揃う。
ところが実は日本人の職人が握る本格的な寿司が楽しめることはあまり知られていない、隠れた名店でもあるのだ。オープンエアからはフォートデルッシー公園。空が美しく染まる夕暮れ時を狙って白ワインと寿司で小腹を満たすのが、粋な男の楽しみ方だろう。
キッチンを制するものがワイキキを制す？
トランプホテルが人気の理由
キチネットまたはフルキッチンを備えた「ホテル・コンドミニアム」スタイルにこだわりを持つトランプホテル。全室オール電化、食器やカトラリーはもちろん、スイートにはワインセラーも完備。
となれば、サラダにチーズ、ワインを求めて高級スーパー「ホールフーズ」までドライブだ。ワインはぶどうの甘みと芳醇な香りが定評のカリフォルニア産の「ジンファンデル」がいい。数本キープして夜に備えるとしよう。
熊谷 晃＝写真
