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初心者こそ、短期売買で勝負すべき理由

コマンドで言えば「ガンガンいこうぜ!」を選ぶような投資方法だが、本当に大丈夫なのだろうか……。

「中長期投資や分散投資は、ある程度、資産ができて守りながら増やすときに有効な手段。分散投資はAの株が下がったときのために、反対の動きをするBの債券を買ったりします。しかし、これだと大きな損をしないかわりに、大きく収益を上げることもできません。初心者が資産を一気に増やす段階では、成長が望める企業に集中投資するしかありません」。
藤本さんによると「1000万円まで増やしていく過程では、短期集中でいい。1000万円を超えたら、分散投資と中長期投資で資産を守りながら増やすといいでしょう」とのこと。
では、短期売買の理由はなんでしょうか? 投資信託の回で勉強した限り、長期的に保有していれば、経済成長に比例して利益も上がるはずだったような。
「仰るとおりです。私が短期売買をすすめるのは、特に初心者です。理由は、場数を踏むことで勉強することができるから。中長期投資は3〜4年、場合によっては10年間も保有することもがあります。逆にいえば、それだけの年数が経過しなければ、自分の投資が正しかったかどうかを検証できない。一方、短期売買はその都度、トレードの内容を検証することができます。どんな物事にも共通しますが、場数を踏めばスキルは上がります」。


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