【特別連載】37.5歳でパパになるキミへ「O父CHANSの心得」Vol.2
出産準備から小学校入学までの間、オレ中心ながらもきめ細やかな気配りで妻やこどもを満足させるスマートなオトーチャンズ。そんなオトーチャンズの心得を紹介するこの連載の第2回は、妻の妊娠中に起きる体の変化との向き合い方だ。
「O父CHANSの心得」をはじめから読む出産するのはもちろん妻である。だからといって夫が「ひとごと」でいいはずがない。できるだけ妻の体調や心境に気遣うために今まで以上の想像力と思いやりをもって妊娠中の妻に寄り添うことが必要だ。
そう、大事なのは想像力だ。なにも四六時中寄り添って妻の一挙手一投足に反応する必要はない。妻が抱える悩みや痛みがどんなものなのか、自分の体験に近い例え話でもよいので、できるだけ自分ごと化しておくことが必要だろう。
出産はお腹を踏みつぶされるほどの痛み!
例えば出産の痛み。男性には未知の痛みはネットを検索するだけでもさまざまな例えが出てくる。「鼻の穴からスイカを出す」とか、「今まで経験した下痢痛の数十倍の痛みが、数時間も続く」とか、「巨大な生物にお腹を踏みつぶされる」などなど、読んでいるだけで痛々しい。どれが正しいというわけではなく、こうして実際に出産した人たちの声に耳を傾けることでどんどんリアリティを増していくことが重要だ。
そして、初産の妻の気持ちを想像してみるとよい。妻は、こうした例え話以上の激痛に実際に向き合うのだ。日々、お腹の赤ちゃんが大きくなる喜びの一方で、この痛みの始まりが近づいていくという不安。妻の大きくなるお腹をさすってニヤニヤするのもいいが、どうせなら、さするたびに出産後の感動を熱く語って大喜びすれば、そんな夫の姿に少しは妻の不安も和らぐかもしれない。また、もし妻が「無痛分娩」という選択肢を考えたとき、その思いを妻目線で想像し、一緒に考えてあげることが大切だ。妻を思いやってこそのオトーチャンズ!
つわりのつらさは二日酔いの数倍だ!
出産の痛みもさることながら、妊娠初期のつわりは、妻の気力と体力を蝕んでいく。想像してみるといい。記憶を失うくらい泥酔してはしゃいだ夜の翌朝を。キミはもう若くない。激しい頭痛やだるさ、色やにおいに反応して吐き気を催すことも。そう、その最悪の状況を倍にしたつらさが妊婦のつわりなのだ。
二日酔いは自業自得だが妻のつわりは人によっては避けれない苦しみ。これから続く長い出産準備の始まりだけに、この時点で妻をネガティブ思考にさせてはならない。
オトーチャンズなら、つわりに苦しむ妻がいたら、自分が「猛烈な二日酔いの時にやってくれたらうれしいこと」を想像しながら、妻をいたわり、安静にできるよう全力でサポートするべし。
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