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ソフトセックスという新たなステージへ!


妻が妊娠中、「夜の営み」をどうすべきか? オトーチャンズの器量が試される大きな試練だ。これまでと全く変わらないという人もいれば、激減ないし指一本触れなくなってしまうという人も。
まず誤解されがちだが妊娠中でも普通にセックスな可能だ。ただし、特に妊娠初期はホルモンバランスも崩れ、体調も悪く、あるいは不正出血などの症状が出るときがあり、セックスを避けたほうがいい場合もある。不安があれば産婦人科に相談しよう。
そのうえで、どんなセックスをすべきか? これまでと変わらないほうが自然と思うかもしれない。だが、妊娠中は、つわりやストレス、腰痛など妻のコンディションはすぐれないことも多い。一方で、セックスを含めたスキンシップこそ、ストレスフルな妻の心の安定になるかもしれない。
ここで「正しいセックス」論を語るつもりはないが、ひとつ言えるのはオトーチャンズなら「体だけでなくココロを通わせてこそのセックス」と思いたい。いつも以上に妻を想い、妻の反応を確かめ、常にやさしく触れてあげる。そんな、いつもと違ったアプローチで、新たな夫婦の喜びを獲得するのだ!
 

強制的に妻の立場になれる「父親教室」

さて、圧倒的な想像力といっても、夫婦関係でなかなか相手を客観視することができない、なんていうオトーチャンズもいるだろう。そんなときにおすすめしたいのが「父親教室」だ。
これから赤ちゃんを産む父親に向けて、妊婦の生活や産後の赤ちゃんケアについて覚えるべきことを講習してくれる「父親教室」。ほとんどの地方自治体で行っている。重さ数キロの砂のリュックをお腹に抱えたり、人形相手に産湯の練習……。
人前でやるなんて恥ずかしい!? 出産・育児をなめるな! 大事なのは妻を理解しようとする姿勢。父親教室は、妊婦の立場に立って考えられる貴重な機会。愛を態度で示すならぜひ参加すべし!

さらにこれから同級生の子供をもつ「パパ友」に出会うチャンスでもある。夫ならではの悩みや愚痴もあるだろう。そういうネガは妻にぶつけるくらいならパパ友同士で傷をなめあうほうが健全だ。父親教室で「あの人なんか俺に似てるな……」と直感が働いたら迷わず声をかけよう。
つわりや出産の痛みを最大限の想像力で思いやり、いつも以上に相手に立場になって行動する。そんな経験ができるのも長い夫婦生活の中でこの妊娠期間中だけかもしれない。家族への思いやりを忘れないオトーチャンズの器量は、妊娠中こそ培われるのだ。
 
島崎昭光=文 asacom.=イラスト


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