ガンダムに憧れ、ラジコンの速さを突き詰めていた幼き頃。その門戸をくぐってきた大人の多くは、歳を重ねた今でもメカ好きだったりする。いや、大半のオッサンはそうかも。
そんな薄れることのない少年心を触発するふたつの乗り物が発表された。
ラジコンに乗る夢、いよいよ叶うときが来た!
タミヤのグラスホッパーや京商のトマホークといえば、本誌世代には説明不要の’80年代バギー型ラジコン。「こんなクルマに乗れたらな」という、あの頃の夢を叶えるリアルバギー“レーザーRS1”が、アメリカ「ポラリス」から登場。
センターコクピットの単座仕様に110馬力の1L2気筒エンジンを搭載。211cmのショートホイールベースゆえ「どんなタフな山道でも走破する」との触れ込みだ。公道走行ならびにナンバー取得は不可のガチ仕様で、私有地走行専用となる。ラジコンのプロポではなく、ハンドルとアクセルであの頃の走りを体現&体感してみては。
ツーリングを楽しむ大人たち待望の旅するバイクの決定版
最強寒波にツーリングを減らされたライダーたち。バイクシーズン到来を迎え「今すぐ旅に!」というはやる気持ちに、ちょっと待ったの新情報。「トライアンフ」のアドベンチャーモデル、新型“タイガー 800/1200(143万円〜/222万7500円〜)”である。
ガンダムのようなメカメカしい体躯に電子調整可能なサスペンションを備え、路面状況や天候に合わせ最大5種類からライディングモードを選択可能。と、まさに旅するバイクにふさわしい最新装備がてんこ盛りとなっている。昨年の国内販売台数は輸入ブランド第3位と、攻勢を続けるトライアンフ。この“タイガー”、ぜひとも“トラ”イしてみたい大型バイクなのだ。
愛するがゆえにこだわりも強い。だから完璧を求めてしまう。でも、これならどんなメカ好きの大人も大いに納得してくれるだろうし、何なら、今すぐにでも乗りたくてウズウズしてくるんじゃない?
中村利和(BOIL)=写真 松本有記=スタイリング