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2018.04.27

売り上げ全体の4割が日本車!? アメリカの最新クルマ事情

中国市場に次ぐクルマのビッグマーケット、それが北米。相変わらず売り上げの上位にはピックアップトラックやSUVが並び、SUVを得意とするフォード、GM、クライスラーの「ビッグ3」と呼ばれるアメリカメーカーは、圧倒的人気を誇っている。
州によっては税率の軽減や無税になったりと、日本でいう軽自動車のようにランニングコストだって低い。そんな北米のクルマの最新トピックスをご紹介。
 

販売台数トップは毎年ピックアップ


北米市場で最も売れているクルマとして毎年トップ争いをしているのがピックアップトラックのフォードFシリーズとシボレーのシルバラード。全長5mを超えるこの2台はまさに北米市場を象徴する存在。セダンなどの乗用車に対し、ピックアップトラックやSUVが占める割合はほぼ2倍。この比率は近年ずっと変わっていない。
 

今、’90sの日本車がブーム


通常アメリカでは安全の問題から右ハンドル車は走行できない。ただし生産から25年が経ったクルマはOKとなる(州によっては走れない)。そこで現在、ちょうどその期限を迎えた’90年代に発売された日産のGT-Rやスバルのインプレッサなどの日本車が注目され、アメリカの目の肥えたファンが買いに走っているという。
 

売り上げ全体の約4割がなんと日本車


2016年の統計では、アメリカの新車販売台数の約38%が日本車である。そのシェア率の内訳はトヨタが約14%で、その次にホンダと日産が約9%で並び、スバル、マツダと続いていく。日本における輸入車の占有率は、’16年が過去最高を記録し約9%なので、いかに日本車が支持されているかが、この数字からわかるだろう。
 

SUV、トラックを除くと販売台数1位は15年連続カムリ


日本車人気を裏づける数字が、アメリカでの販売台数ランキングだ。ピックアップトラックやSUVを除く乗用車部門ではなんとトップ5すべてが日本車。1位は2016年まで15年連続でトップとなっているトヨタのカムリ、次いでホンダ シビック、トヨタ カローラ、ホンダ アコード、日産 アルティマとなる。日本車の信頼感は圧倒的だ!
 

2030年に向けて拡大される北米EVモデル市場


現在、テスラのモデルSやモデルX、日産のリーフといったEVモデルの市場が拡大されつつある。日本ではハイブリッド車が今後も中心になると予想されているが、北米はPHVやEVがメインとなり、急成長するといわれている。カギを握るのは日本同様、充電設備などのインフラ整備、そしてピックアップトラックのEV化なのだ。
 
ピックアップトラックやSUVが変わらぬ人気を獲得している一方、日本車の躍進や、国内では想像できないモデルが高評価を受けているなど、目新しい動きも気になるところ。これらを購入の参考にしてみるのもいいかもしれない。


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