OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. たべる
  3. オフィス飯を充実させるなら、“コンビニを呼ぶ”という選択肢!

2018.03.26

たべる

オフィス飯を充実させるなら、“コンビニを呼ぶ”という選択肢!

未知のコンビニ Vol.6
身近すぎる存在は、軽んじられる。コンビニなんて、その最たるモノ。「まさかこんなモノが潜んでいたなんて……」。いつもは見ない隣の棚を違う視点から眺めれば、そんな発見が数多ある。さて、知らないと損をする、コンビニの魅力を深掘りしていこう。
連載「未知のコンビニ」をはじめから読む

正午のエレベーター渋滞にハマり高層階のオフィスからなかなか降りられない。打ち合わせ続きで外出できない。ランチの時間が短くなると、途端に貧しい気分になってしまう。そんなとき、デリバリーも一手だが、コンビニに出張してもらうという手段があるのを知っている?
といっても、店員が商品を売り歩くわけではない。オフィス内に専用の自動販売機やラックを設置することで、商品をいつでも買えるようになる。少し前から登場しているので、「あのお菓子が置いてあるヤツでしょ?」なんて甘く人もいるだろうが、この出張コンビニ、相当進化しているのである。
コンビニ記者の吉岡秀子さんによれば、「社食を設置できない会社や夜勤がある職場で、ひっぱりだこ。以前は常温保存のお菓子などの軽食だけでしたが、今は温度帯別に商品を並べることができる自動販売機が開発され、おにぎりやサンドイッチも販売できるようなり、注目度を高めています」と太鼓判を押している。
イライラ解消のため、不便を嘆く部下たちのために、ちょっとした地位に就いたオッサンなら、会社の事務方に掛け合っていただきたい。問合せ方法を含め、大手コンビニ3社の無人サービスを紹介していこう。
 

コンパクトなのに最大75種も備えるニクいヤツ!
ニーズに合わせてカスタマイズできる「セブン自販機」


セブン-イレブンの「セブン自販機」は、約0.5坪のスペースがあれば設置できる自動販売機。オフィスの一角に置けるサイズ感ながら、店舗と同様のおにぎりやパン、スイーツなど、最大75種類のアイテムが並ぶ。
「日々の販売状況を分析して、そのオフィスでの売れ筋商品や立地特性に応じた品揃えにカスタマイズも可能。近隣のセブン-イレブンから商品を運び補充していく仕組みなので、店頭に並ぶものと同じ状態の商品が提供できます」(セブン&アイ・ホールディングス広報センター・戸田雄希さん)。
販売期限が切れた商品は、自動的に販売を中止する「自動販売停止機能」がついているため、誤って賞味期限切れのものを買ってしまう心配もない。
[導入方法]
専用ダイヤルまたはHPのフォームより問い合わせ
TEL:03-6238-3071(10:00~17:00、土日除く)
セブン自販機(www.sej.co.jp/sej_case/jihanki/index.html

 

コーヒーマシンもオプションできる!
電子マネーで支払えるセルフレジを搭載「プチローソン」


ローソンが提供している「プチローソン」は、お菓子を中心にラインナップ。専用のお菓子BOXには約50種類の商品を並べられるため、社員それぞれの好みに対応できそうだ。オプションとして冷蔵庫・冷凍庫・コーヒーマシンも設置でき、マチカフェのブレンドコーヒーやナチュラルローソンのグリーンスムージーなど、人気の商品がオフィスで楽しめるのも魅力。
「店舗での売れ筋商品や新商品、健康志向の商品、オフィス需要の高い商品、朝食・夜食のシーンに合わせたものを展開していきます。商品は2週間に1回程度、担当スタッフが補充を行いますが、売れ行き状況に応じて、頻度は前後します」(ローソン広報室・村上京子さん)。
2017年7月からセルフレジを搭載し、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーで支払えるところも大きな特徴。現金を取り扱わないため、店舗と同じ価格設定ができ、オフィス内に金銭を放置する不安感も払しょくできる。
[導入方法]
専用ダイヤル(カスタマーセンター)またはHPのフォームより問い合わせ
TEL:03-5849-3644(9:00~18:00、土日祝日除く)
URL:www.lawson.co.jp/sp/area/kanto/detail/petit-lawson/

※ただし、現在は東京23区内限定のサービス(2018年3月22日時点)。対応エリアは順次拡大予定
 

自販機タイプとケースタイプ、どっちにする?
オフィスのニーズに合わせて選べる「自販機コンビニ」「オフィスファミマ」

ファミリーマートでは、自動販売機と専用販売ケース、2タイプのサービスを展開している。ある程度スペースの余裕がある職場では「自販機コンビニ(ASD)」、ASDの設置が難しい場所にはケースタイプの「オフィスファミマ」と、使い分けができる。

「自販機コンビニ(ASD)」には、おむすびやパンだけでなく、お弁当やサラダ、デザートも並び、店舗に行ったときと同じように商品を選べる充実感がある。新商品も並ぶため、新鮮に楽しめるところも特徴。おにぎりやサンドイッチなどは、1日1回担当スタッフが入れ替える。また、商品の販売期限が切れると、自動的に販売を中止する機能を搭載しているため、品質管理の面でも安心だ。
「災害発生時には、自動販売機内の商品の無償提供が可能です。過去の震災時にも、多くのお客様に活用していただきました」(ユニー・ファミリーマートホールディングス広報担当・篠﨑直人さん)。

専用の販売ケースにお菓子やカップ麺など約30種類を選んで並べられる「オフィスファミマ」は、省スペースかつ電源不要で、設置費用も無料と、導入しやすさは群を抜いている。商品を購入する際に、ラックに付属している箱に売上金を入れる仕組み。商品の補充と売上金の回収は、週1回程度、担当スタッフが行う。
各社とも設置は無料で、かかるのは電気代だけ。多大な費用がかかるわけではないので、社内で導入を提案しやすい。率先して動き出し、社内のプチヒーローになってみては?
[導入方法]
専用ダイヤル(自販機コンビニ・オフィスファミマ共通のコールセンター)より問い合わせ
TEL:0120-892-117(9:00~17:45、土日除く)
※「自販機コンビニ(ADS)」は関東・関西・東海・九州、「オフィスファミマ」は東京都内23区・川崎・横浜地域で展開中。エリアは順次拡大予定。
[問い合わせ]
自販機コンビニ(ADS)
www.family.co.jp/company/asd.html
オフィスファミマ
www.family.co.jp/company/officefamima.html
 
 
【取材協力】
吉岡秀子
コンビニ記者、フリーライター。関西大学社会学部卒業後、会社員生活を経て、フリーライターとして独立。2000年代前半からコンビニ業界に密着した取材を続け、ビジネスや暮らしに役立つコンビニ情報を、各メディアや講演を通じて発信。著書に『セブン-イレブン 金の法則』(朝日新書)など多数。

取材・文/有竹 亮介(verb)
 


SHARE

次の記事を読み込んでいます。