いつもなら、テーマにそって世界のファッションエリアに住むイケてるOC世代を紹介しているが、今回は趣向を変え、街を賑わす注目のキーワードを軸に対決形式で。さあみなさん、ジャッジをお願いします!
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パンツカットオフ対決
些細なディテール処理と軽んずなかれ。再三本誌でも取り上げ力説しているように、これひとつで驚くほど印象が変わる。それ、ロンドンやLAでも常套手段のよう。なかでも好バランスを披露した各エリアの代表をレッツ、ジャッジ!
ジョシュアさんは、トップマンのスリムなチノパンをくるぶし上でカット。素足を見せでより軽快さをアピールしている。対してフィリッポさんは、定番のリーバイスをラフに切りっ放してタフさをアピール。チラリ覗かせたソックスも見た目のアクセントに効果的だ。
チェスターコート対決
米英を代表するファッションエリアで、チェスターコートをサラリと羽織った洒脱なオッサンを発見。どちらもジャストサイズで、奇をてらわずシンプルに着こなしているが、合わせたアイテムは毛色が違う。あなたはどちらお好み?
「クリーンに着るべき!」と語るナディームさんはコートにニット&スラックス合わせた。随所に白を加えた点も見逃せない。片やジャケット&デニムを合わせカジュアルアップさせたブライアンさん。足元からソックスの柄をチラッと見せるあたりにセンスを感じさせる。
ビッグシルエット対決
昨今のトレンドのひとつになっているビッグシルエット。大人が取り入れるなら、だらしなく見えないことが大前提になる。ではどうするか。東京で捕まえた洒落者ふたりのアンサーやいかに。
角田さんは、ビッグコートにオーセンティックな千鳥格子柄のものを選択し、インナー&シューズの色みで遊ばせることでフォロー。一方、田村さんはベーシックなカラー&アイテムでストリートライクに。柄の投入もないミニマルなスタイリングで大人っぽさを演出した。
アースカラー対決
トレンドのひとつに数えられていたカラーは、春以降も継続の兆し。それをどう料理するか。東京とNYの手練れが実践する方法、さて、どっちを選択する?
竹田さんは、アウターにバブアーの黒ジャケットをチョイス。その土臭さを活かす、オリーブのパンツとバッグの合わせが絶妙だ。ショーンさんは胸元の柄も軽妙。NYの手練れは、黄土色のプルオーバー&シューズでグレーのパンツをサンド。ピンクのインナーがいいアクセントになっている。
ファッション算数対決
自身のキャラを引き立てるコーディネートのアプローチは人それぞれ。好きなものをこれでもかと加える人もいれば、無駄を削ぎ落としとことんミニマルに会わせる人もいる。さて、あなたはどっち派?
「シンプルすぎるのは趣味じゃない」というジャノスさんは、首元や手元に多彩なアクセサリーを重ねづけして個性的に。「引いて見える景色もある」とクリストさんはスウェットとデニムのチョーシンプルな着こなしを実践。
各エリアの洒落者たちは、同様のトレンドを背景に持ちながら、アプローチの違いにより各々の価値観に基づいた多彩な着こなしを実践。どれもが参考になること請け合いだ。
恩田拓治=写真(東京) 菊地 亮=取材(東京) 山田ヒロミ(ROMY&Co.)=写真・取材(NY) MIMI WADA=写真・取材(LA) YUMIKO SWAN=写真(ロンドン) IORI DOUGAN=取材(ロンドン)